美濃・奥越・湖北

【美濃/大沖津谷】「山の日」くらい山で過ごしたい~大沖津谷から新穂彷徨記

【日時】2016年8月11日(木・祝) 
【山域】美濃/大沖津谷(単独)
【ルート】諸家~大沖津谷~新穂~新穂峠~林道~諸家 
【天候】晴れ

初めての「山の日」。白馬テント2泊の企画があったが、さすがにいきなりのテント山行は無謀すぎる。毎回のことながら、直前になって自制心が働き、ドタキャンのおねがいメールを打つ。
しかし、日本全国ウハウハ山詣で状態のこの日、アワワ片手にリオ五輪や甲子園のTV観戦では、あまりにもったいない。どこでもいいから「山」と名のつくところに身を置かないと、せっかくの「山の日」にも申し訳ない。
日帰りできて、体力的に無理でなく、できれば涼しいところ…
そんなコンセプトで地図やネットの山レポを検索し、探し当てたのがここ。もちろん現地は初めて。沢歩きも久しぶりなんで足元がやや心配だが、ヤバければ引き返せばいい。

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木之本からR303で揖斐川町の坂内へ。揖斐高原へ抜ける県道を諸家の里。もう8時を回ってしまった。
初めての村は勝手が分らない。案内看板のある四つ辻で表に出ていた女性に道を聞く。

「新穂谷はどっちの道ですか?」
「そっちだけど、壊れてるから入れないよ」
「ああ、行ける所まででいいんで


お礼を言って車を乗り入れる。

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資材置場か工場のような建物があり、その先で林道はストップだ。
手前のスペースに岐阜ナンバーの車が2台。その近くに駐車。

大沖津谷は新穂谷の右隣。少し舗装道路を下り左手に回り込んだところに谷に降りる踏み跡がある。
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小さな谷川だけど、今の自分にはちょうどいい。どこまで体調が持つか、確かめながらゆっくり遡行していく。
石の上をピョンピョン跳びながら快適に進めたらいいのだが、もうそういう歳でも体力でもない。
これだけカンカン照りが続いていることを考えれば、この水量はまずまずだろう。
クルブシからヒザくらいの水深。沁み込んでくる冷たい水が気持いい。
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やはり、ちょっと急ぐと胸苦しい。意識してペースを落とす。
やがて大堰堤が現れる。さてどっちから? 右手に踏み跡。簡単に巻く。
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▲堰堤は右に巻き道
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▲2,3mの滝は直登
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▲イワタバコはもう終わりみたい

1時間ほどで10mほどの斜瀑。これがレポにあった「紅葉滝」? 
確かにカエデの枝が滝に架かるシチュエーション。今は緑だけど、秋には紅葉してさぞきれいだろう。
動画もしっかり撮っておく。
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直登もできそうだがホールドの確かな左手を登る。
平流になったかと思えば2,3mの小滝やナメの連瀑も現れる。

入渓から1時間半、目の前にまた現れた斜瀑! 
こちらはカエデの応援はないが、先ほどの「紅葉滝」よりグレードが高そうだ。
直瀑に近い角度に幅もかなりある。雨後の水量が多い時はなかなかの迫力なんだろう…。
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う~ん、どうやらこれが本物の「紅葉滝」なんやろうな(@_@。

無理せず左の草付き斜面を巻く。これがなかなかの急斜面でヤワな心肺に堪える。
たしかレポにはこの上にもう一本斜瀑がついていると書いてあったなあ…。
上の岩場まで巻きあがり、お助けヒモを頼って沢に降りる。
正解!ちょうど上の斜瀑の上に出た。
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5m直瀑やナメ滝、サワグルミやブナ、カツラの大木、咲き残ったイワタバコなどを楽しみながら、ユルリユルリと這い上がって行く。
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▲ここは右から巻く
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▲サワグルミ
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▲花崗岩のナメは気持ちいい(^^♪
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▲足を突っ込んでみたり…(^_-)
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▲水心をジャブジャブ登る
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二股に。左股は3mの滝になっている。ここも右へ進む

△777.7ピークの西のあたり、殿又谷からの乗越しを下ったあたりでランチにする。
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今日はお試しリハビリ山行なので、お昼のアワワは抜き。
助六寿司にとろろそばという、年齢にふさわしいヘルシーランチなのだ。
とはいえ、やはり手にすべき容器、口にすべき液体がないというのは、なぜか空しい。
で、ただひたすらソバを啜り、稲荷スシにかぶりつくのみであった。

Y氏ならここらでひと眠りを決め込むのだろうが、この先、県境稜線まで辿りつけるかどうか心もとない。
体調によっては点標「大沖津」へもと思っていたのだけど、ちょっと無理そう。
あまりゆっくりはしておれないので腰を上げる。

この先も谷は緩やかで、ナメや小さな滝が続く。花崗岩地質なのか、川底は白い砂で埋まり明るい。ただ流木、倒木のたまり場がところどころあるのが難点。
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▲ケヤキ

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▲倒木ダム?


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▲この斜瀑も直登で♪


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小滝の連続、二股を何回か過ぎ、そろそろと思っていたら、なんと谷に挟まった大岩で通せんぼだ! 
近寄ってみると、水は右側の隙間を落ちている。
左の壁を乗り越えるか、右の隙間(穴)を潜り抜けるか? 

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▲立ちふさがる大岩!


思案の末、穴抜けを選択。
ザックを穴の上に押し上げておいてから、体をいれ這い上がる。
どうにか無事通過。やれやれ。


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▲下からのぞくアナ


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▲上からのぞくアナ

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▲「よくできたな…ケロ」とオホメの言葉(^^♪

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▲ちょっとシャレタ3m滝

さらに20分、やっと最後の三俣へ。
この真ん中の谷を進めば尾根のコルに出る。
もう14時前だが焦ることはない。県境稜線に出れば、あとは尾根道を新穂峠へ下るだけ。

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一休みしてから出発したと思ったら目の前に岩壁が! 
いきなりの10m滝。これは無理でしょう。
見れば左斜面に巻き道の踏み跡がある。余力を振り絞り滝上に出て谷へ下る。

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最後の急登を登りきると地形図にあるコル。
そのまま左(なぜか!)へ進み、小ピークへ登りつく。

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▲谷を詰め上がったコル


じつはここから、呆れた山中徘徊劇が始まる。

気付いていないのだが、この小ピークは大沖津谷右岸尾根のco1010ポコ。この尾根を県境尾根と勘違い。このまま進めば新穂峠と思い込んでしまってたわけだ。

勘違いはこれで終わらない。なぜか新穂谷山(△1039.8m点標「新穂」)はジャンクションの北側にある(実際は南側)と思い込み、「せっかくだから踏んでこよう」とポコから引き返す。

すでに頭の中のマップは南北逆転。15分ほどで「新穂」には到達したものの、脳マップ逆転には気づかず。

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▲「新穂」旧三角点柱?


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▲こちらは新築?三角点柱


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▲でも、山名表示ありません(-_-)

ひと休み後、「さて、引き返そう」と、また逆走をはじめる。
ところが今度は先ほどのポコには向かわず、ジャンクションを直進。県境尾根をそのまま北進してしまう。おいおい、どこいくねん(-_-)
(自分では来た道を戻っていると信じ切ってるのが悲しい)


どうも様子が違うで? こんなにササは多かったっけ? 踏み跡も確かだったのに
ストップ、STOP、一旦停止! GPSを確認。
赤いトラックログは「新穂」の北のco1010(図上1010表記のある標高点ではない)あたりを指している。「なんで?こんなところにいてるんやろ?」
動かせない証拠を目にしても脳マップが正常化されるまでちょっと時が必要だ。
画面の地図とにらめっこ。プリントした地形図も、コンパスも動員して確認、再確認だ。


時計はもうすぐ15時半。頭の中が180度狂っていたことにやっとこさ気づいたが、もうこれ以上間違えられない。
今度間違ったら闇下確実(>_<)と、内心怯えながら県境尾根を南下(今度は正しく!)。「新穂」までは今日3回目の道だ。
その先は初めてだけど、思ったより開けている。


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▲県境尾根の様子


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▲美濃の山並みを眺めながら

新穂峠に1615分。標示プレートの残骸がみじめ。
地形図には黒い実線が引いてあるがそんな道はない。


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ザレた斜面(崩壊林道のノリ面)と草むらの間をヘツルように東に向かうと、やがて左に林道跡が現れる。
ヤレヤレと思う間もなく、また崩壊地と草ヤブ。
足元が見えなくて危うく崩壊した穴から谷に落ちそうになる。


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こんな放置林道も、下るにつれてしっかりした舗装道路となる。
東方の山並みを眺めながら足早に下り、峠から約1時間で駐車地へ1720分。
もう岐阜ナンバー車は2台ともいない。


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万全とはいえないが、なんとか久しぶりの山歩きには耐えられた。
水遊びもできたし、山中徘徊も結果よければなんとやらで、いい体験になった。安易に信じちゃいけないこのアタマ(^_-)


1回「山の日」は、7フィーバーにはありつけなかったものの、けっこう印象度の大きい一日になりました。



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Commented by 武くん at 2016-08-18 01:12 x
また~滲出奇物いや、神出鬼没なんですから……。
特に意味はないという「山の日」に、しっかりと思いこみ徘徊をされていたのですか。
ぜひ次回はお伴させていただきたいものです。
Commented by biwaco06 at 2016-08-18 10:54
武くん~、どうも♪
涼しいアルプスに行けたらいいのですが、爆弾を抱えた身では近場のヤブ山がせいぜいです。まあ、どんだけ体力がもつか、オタメシ山行(沢行)でした。
次はぜひ、ご一緒しましょう(^.^)/~~~
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by biwaco06 | 2016-08-17 16:36 | 美濃・奥越・湖北 | Trackback | Comments(2)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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