【 日 付 】2015年2月15日(日)
【 山 域 】鈴鹿/三池岳
【メンバー】単独
【 天 候 】小雪~吹雪
【 ルート 】石榑トンネル西口(旧道分岐)7:40~八風谷右岸尾根~県境稜線11:45~三池岳分岐13:05~八風谷13:40~16:00トンネル西口
日曜日は天気が回復しそう…。というから、頭が山モードに入ってしまう。
回復といっても北部、日本海側はダメ!美濃方面もアウトだろう。
雪が踏めて、天気が良くて、楽に日帰りで行けそうなところ…という難解なキーワードで検索すると、出てきたのがやっぱり鈴鹿。国道からすぐ登山口というと、R421エリアということになる。その結果、
①日本コバ
②三池岳
の2点に絞る。
①は、藤川谷の右岸尾根から入り周回、・828pから南東尾根を下る。しかし、右岸尾根は登れるような尾根なのか、雪がついてるのか、下りの尾根も含め、まったく情報がない。
②は、石榑トンネル西口の旧道分岐から、八風谷の右岸をヨロヨロと県境稜線co920へ延びる尾根を登り、八風街道を下る。これも登りの尾根は情報なし。下りは1昨年歩いている。
とりあえず両方の地図を用意して、現地へ向かうことにしましょう。
さすがに奥永源寺まで入ると路肩や民家の屋根が白い。政所郵便局から左の旧道へ。
左の山を見上げるが、やはり雪はうっすら程度だ。藤川谷の登山路で行けば上部には雪だろうが、なんだか気が進まない。
やっぱり石榑からにしよう。ここはパスして、そのまま車を進める。
7:40 駐車地
石榑トンネル西口の国道沿いは除雪された雪で占領され、駐車スペースは少ない。旧道へ入ったところに駐車。小雪がちらつく。予報では朝は晴れるはずなのになあ…。
どんな尾根なんか解からないまま、植林の中に入り込む。小さな谷状で左の尾根に攀じ登る。いきなりアアシンドー(>_<)
小さな尾根から反対側を見下ろすと旧道がすぐ下に。なんだ、こっちから登れば楽だったのに…。
もっとヤブっぽいのかな?と思っていたが、これなら無雪季でも歩けそうだ。
あれ?赤テープがある。ピンクリボンも揺れてる。古いけど白いビニールひもも…。やはり歴史ある鈴鹿の山は、もう歩かれていない尾根なんてないのだろう。
8:15 co620 通過
8:40 ・691P
積雪20~30cm、手前の植林帯でスノーシューを履く。おーっ!背中が軽くなった(^O^)/
やっぱりこのほうが歩きやすい。
ピークからはいろんな方向に尾根が伸びている。ここで間違えたら話にならない。単独の時はとりわけ慎重になる。「解からないときはGPSに聞け」だ。GPSって「ゴッド・ポジショニング・システム」の略なんかも?
9:25 ・790P
眺望はないけど、ひたすら歩く。
北側は植林、南側は自然林。
10:35 ・894P
ここからは標高差はあまりないが小さなアップダウンを繰り返しながら進む。
アセビのブッシュがうるさくなる。
いつの間にかピンクテープが見当たらない。どうやら植林帯の山作業用だったのかも?
でも古い白リボンは健在。細くて控え目で擦り切れ気味なんで目立たない。だから見つけると一安心で、なんだか嬉しくなる。
11:05 co900
晴れるどころか、だんだん風がきつくなってきた。粒々の雪交じり。ほおが痛い。
11:25 co890
県境稜線までの最後のピーク。眺望さえあれば目の前に稜線が見えているはずなんだが…。
11:45 co920 県境稜線
やっとこさで到達。
稜線に出れば縦走路をスイスイ~♪ との考えは打ちのめされた。まず、どこが夏道かが解からない。稜線に沿って…と思っていたら、大きな雪庇の上だったり。(@_@;)
不安に駆られて、こまめにGPSで確認しながらの進路選び。
12:05 ・915P レスキューポイント5
小休止、通過
…というより、レポっていても、あまり記憶がはっきりしないから悲しい。
風雪に打ちのめされ、体力を奪われ、挙句にもう正午を回っているのにランチもまだ…(@_@。
進む方向も器機任せとあっては、哀れな徘徊老人と化している。
行動用のドーナツをスポーツドリンクで流し込んで昼食替わりにする。
12:35 ・946P
やっとこさでここまで来た。三池岳分岐は目の前…のはず。この辺りは何回か来ているのだけど、その記憶が呼び出せないから困る。
13:05 co960 三池岳分岐
標識柱が現れた。三池岳への分岐だ。この奥に三角点のあるピークや「お菊池」があるのだが、もう行ってみる気分ではない。
何年か前、初めて三池岳に来た時はここが山頂かと思ったのだった。ザラザラの斜面を登るとピークに立つ立派な石柱に「三池岳」と刻んである。勘違いして当たり前。その石柱は今、目の前に倒れたままだ。
伊勢・尾張方面の眺望は本物の三池岳のほうがいいのだが、今日はどっちにしても見えるのはガスと雪のカーテンだけだから同じこと。
さて八風峠へ下ろう。と思ったが、果たして…?
もうわが神=GPSは欠かせない。方向を確かめながら下って、登って、下って、登って…
記憶では、どーんと下ってエイヤっと登ったら鳥居の立つ八風峠ということになっているのだが、なかなかそんな単純ではないのだ。
しかも、「八風峠」の標識と鳥居のある地点からでなく、手前のレスキューポイント札があるところから谷を巻くように登山道(八風街道)が下っている。ここは1昨年の秋に通っているので、なんとなく記憶にある。その記憶が今はそのまま信じられないのが、ちょっと辛いところ…。
13:40 八風街道へ
その道型にやってきた。もちろん今は雪に埋もれているけど…。
風はまだやまないが、ここまでくれば大丈夫(^O^)/と、気が緩みそうになるのをたしなめながらも快調に下る。と、いきなり踊り場状のコーナーにブチ当たる。右も左も谷。真ん中の小尾根はブッシュ。道型は除雪道路の終点みたいに積雪の壁が取り囲む。
右の八風谷へ突っ込むしかないな。決断して雪壁を乗り越えて谷へ降りる。
降り切ったところで、なんと右手からスノーシューの踏み跡が現れた。どうやら八風谷の源頭からダイレクトで下ってきたようだ。今日見た初めての他人のトレースだ。
昨日の踏み跡のようだが、ひょっとすると今日のものが風で半分埋まってしまったのかもしれない。
消えたり現れたりはするが、トレースがあれば気が強い。下るにつれ風も弱まり、青空すら見えてきた。
スマイバー谷との分岐を過ぎると、左の対岸に林道が見え出す。このまま進めば八風谷第1橋で林道と合流するのでそのまま進む。ところが第4堰堤を過ぎたところの急斜面が崩壊して土砂と倒木が進路をふさいでいる。この先どの程度かは解からないが、無理して突破するより、林道に逃げたほうが安全ってもんだ。
堰堤まで引き返し、水面シューで流れを渡り、林道へ着地。
雪の付いた林道をヨロヨロと30分足らず歩き、R421との合流点へ。
というわけで、お気づきのように、この日は帰りのお風呂もランチタイムもナシ(>_<)
なんのためにうどん鍋+アワワ+水を担ぎあげたのか…。
しかし、我が家のお風呂で温まり、食材は決して無駄にはせず翌日のお昼ご飯としていただきました。
ものは大切に、節約、節約~(^_-)
by biwaco06
| 2015-02-17 18:19
| 鈴鹿
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