北アルプス

【北ア/扇沢~針ノ木~種池小屋周回】ヘッピリ3人組が果敢に挑戦 

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▲新越山荘の夜明け

【日 付】2014年9月12日(金)~15日(月・祝)
【山 域】北ア・針ノ木岳界隈

【天 候】晴れ
【同行者】無限大yamaiki隊

無限大yamaiki隊が後立山縦走プラン。八方尾根から唐松~五竜~鹿島槍の南下作戦だ。しかし、車の回収はどうするの? 回送サービスという手はあるが、費用が…(@_@。
そこで頭をひとひねり。縦走隊のゴール扇沢を起点に別働隊を企画すればええんや!
ってわけで、こんなプランを考えてみた。

初日、八方の黒菱平で縦走隊を送り出してから別働隊が車2台を扇沢まで回送。2泊3日の周回ルートを楽しんだ後、本隊と合流する。これで、回送サービス代が浮き、ルートの選択肢も増えるってわけだ。

別働隊のコースは扇沢から針ノ木雪渓を登り、針ノ木岳~種池山荘~柏原新道をグルリンポン。本隊の縦走コースよりグレードが下の「カラダにやさしい」アルプス眺望ルートということで、参加隊員も心臓に爆弾抱えるびわ爺、自称「ヘタレ」のTKさん、お泊り山行は初体験のSKちゃんの「ヘッピリ3人組」である。
まあしかし、3人寄ればなんとやら…、支え合い、もたれ合い、足を引っぱり合いながらも「けっこうやるじゃない~♪」と言われ隊になるんじゃなかろうか?



13日(土)
=黒菱平6:10~扇沢駐車場7:45-8:00ターミナル8:25-大沢小屋9:50-13:15針ノ木小屋
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▲縦走本隊を送り出す
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▲バスの改札待ちの列

黒菱平から車を回送。扇沢橋の登山口付近はもう満車。さすがにやっとこさで晴れた3連休だ。きょうこそは…と日本中からワンサとやってきたのはわが「ヘッピリ隊」だけではない。
係員の誘導に従って森の中の駐車場に導かれる。

10分ほど歩いてトロリーバスのターミナルへ。トイレを済ませ、バス乗客用の待合室で朝食。
30分ごとに出るバスだが、黒部ダム、立山方面の観光客で、改札口は長蛇の列ができる。彼らがさっきまで座ってたベンチを拝借、オニギリをほおばる。ここの駅員の弁当売り漫談?はもうすっかり「名物」化している。

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▲まずは篭川に沿って…
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▲ブナの樹林を抜けて…

登山口は駅舎の左端。8時半発のトロリーバスを見送って、さあ、行くで~! 一応、登山届をBOXに入れておく。
大沢小屋までの登山路は4回ほど車道と交わる林間の道。一汗かいて到着した小屋は予想通り、もう営業は終わっていて、玄関も閉まったままだ。

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▲コイノボリの目印に案内されて
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▲雪があれば雪渓なんだけど…

やがて「北アルプス3大雪渓」の名を誇る針ノ木雪渓になるのだが、この時期、その面影はどこにもなくて、薄汚れた雪渓の残骸が谷の上部にかろうじて姿を留めているだけ。
結局、雪渓には一度も降りることなく、左岸、右岸をコイノボリに導かれながら登って行くのだ。

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▲針ノ木峠は目の前だ!
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▲ヘタレ気味のTKさん
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▲余裕のSKちゃん


ややオツカレ気味のTKさんと交代し、びわ爺が先頭に。シルバーFWで一歩一歩の着実フォーメーション戦術である。
谷というものはどこでもそうだが、上部に行くほど傾斜がきつくなる。ここも例に漏れない。漏れるのはタメ息と喘ぎ声。
一番タフなSKちゃんが後ろからストックでつつく。
「ビワ爺、大丈夫なん?」
もうすでに、誰がリーダーか分らんようになってる。
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▲この花を撮ったあと…(@_@;)


針ノ木峠は目の前。標識柱を見ながらの最後のジグザグ登り。ちょっと休も…。しゃがんで花の写真を撮って立ち上がったとたん、「時限爆弾」のスイッチが入ってしまった。(@_@。
こうなると、普通には歩けない。でも、ゴールは目の前だ。ヨロヨロとどうにかたどり着く。
SKちゃんはスキップで、バテ気味TKさんはトボトボと、三者三様の1日目ゴールインとなったのでした。

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▲針ノ木小屋

「早く着いたら蓮華岳ピストンしてみようね~」なんて言ってたような気もする。まだ1時過ぎだが、とてもそんな余力はない。
小屋の自炊室でオニギリランチ。インスタントみそ汁を探すがどこにもない。リュックに入れたはずは幻影だったのか? 疲れてるのは足腰以上に頭の中なのかも(@_@。

宿泊の予約者は飛び込みさんよりは優遇ってことだ。それでも布団2枚分に3人だって。これって真ん中の人は敷布団の切れ目になってしまう…(@_@;)と思ったら心配無用。なんと敷布団はダブルサイズになっている。

夕食の5時まで時間があるのでひと眠り。
山小屋初体験のSKちゃんは、普段でも不眠気味とあって、お医者さんに薬を処方してもらってきた。精神安定剤、睡眠導入剤、そして睡眠薬。それを状況に合わせて飲むという。ビワ爺ならアワワかワインで事足りるのだけど…(@_@;)
それにしても、こんな混雑時にお泊り初体験だなんて、まことにモウシワケナイ(>_<)


14日(日)
=針ノ木小屋6:15-針ノ木岳7:30-スバリ岳8:40-赤沢岳11:10-鳴沢岳12:30-13:10新越山荘
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▲雲海の向こうにmt.fuji~!
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▲小屋前で出発前に


暑いくらいの寝苦しい夜も地球の自転とともに朝がやってくる。闇の中で出発準備する同宿者の物音に起こされて小屋の外へ。
ロマンチストTKさんが夜明け前の星空を眺めている。ビワ爺は星座も正座も苦手なので、説明を聞いてもどれがどの星かなんて皆目解からない。虚ろな寝ぼけまなこでは見上げる夜空がグルグル回り出しそうで危ない危ない。(@_@;)

今日も快晴! 雲海の向こうに槍ヶ岳や南アルプスの稜線、その隣にはMt.Fujiもー!(^^♪
ほぼ予定通りの6:15発。テント場を横切って針ノ木岳に向かう。予定では種池山荘までなんだが、昨日のことがあるので「ゆっくり行こうね」が約束word。
登るに従って広がる眺望に、つい足が止まる。足元には綿毛になったチングルマが揺れる。
下ってくる登山者が多い。聞けば山頂でご来光を見るため未明に小屋を出て行かれた同宿グループだ。なんともお疲れ様である。
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▲槍ヶ岳に下に黒部湖

登りの人にはほとんど追い抜かれたが予定範囲内の1時間余りで山頂へ。360度の眺望が開け、槍の下に黒部ダム湖。西側には剱岳~立山~薬師岳がデ~ンと並ぶ。これから歩くスバリ~赤沢への岩稜もクッキリ。ヘッピリ隊員で大丈夫かいな?と、ちょっと心配になったり…。

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▲鞍部からスバリ岳
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縦走路はいきなりのガレ下りだ。クサリがなくなると足元が覚束ない。名の通りヘッピリ腰でズリズリズリ…。SKちゃんはTKさんから借りたストックを伸ばしたり仕舞い込んだり。慣れない身には無用の長物なのかも(@_@;)

鞍部から岩稜を登りきるとスバリ岳のピーク。逆回りの男性に、立山と黒部湖をバックに記念ショットを撮ってもらう。
稜線の右側は切れ落ちているが、ルートは左寄りに切ってあり、それほど危険個所はない。それでも岩稜ピークの下りは注意しながら進む。

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▲ガスの穴から扇沢を見下ろす


この時刻、すれ違うのは新越山荘からの登山者が大半だ。ルートのJCTにあるメジャーな種池山荘より泊り客の密度は小さいみたい。種池山荘まで行けなくはないが、こうなったら新越泊まりにしよう~。(^^♪
そう決めたら足も気持ちも、背中のリュックまで軽くなる。
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目の前の剱岳を眺めていて新発見! 長次郎谷上部の熊の岩って、雪渓二股の上の岩部分全体のことだったんや(@_@;)
顎に白い三日月のツキノワグマ。でも、写真ではイマイチ解からんかも?

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ニセピークに騙されながら、やっとこさで赤沢岳到着。SKちゃんは三角点の標柱をナデナデ。「待っててくれて、アリガト」(^^♪)

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山頂から見たらすぐそこだった鳴沢岳も、歩いてみればそこそこのアップダウンで息が上がる。
1時間余りで山頂。想定通りのタイムだ。一緒になった大阪の単独男性にここでも3人の記念ショットを撮ってもらう(^^♪

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下に見えている新越山荘へ30分余で到着。まだお昼の1時を回ったばかりだが迷わず宿泊手続き。種池山荘まで2時間ほどらしいが、あえてスシ詰必至のメジャー小屋へ行くことはない。冷池小屋と合わせこの3小屋は同じ経営者で、予約変更は自由ということだ。

小屋前のテーブルでランチタイム。お湯を沸かしてカップ麺が出来上がる間にアワワを調達に。550円/350ml、750円/500ml。どっちにしよう…? 200円ケチって後悔するより至福の時間の長さを選択(^^♪
先客男性2人を交え、山談義に花が咲く。このマッタリのひとときが山の魅力の一つでもあるねえ~。

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キャパ80人の小じんまりした小屋なのに、更衣室や喫茶室まであるゾ!。2階の喫茶室で夕食の時間待ち。インスタントコーヒーなら150円。TKさんがみんなの分を階下から運んできてくれた。いっただきま~っす(^O^)/
西側の窓からは剱岳の夕景。オオシラビソの向こうに谷を埋めるガス、背後から突き上げる夕陽に浮かび上がる剱岳のシルエット…。なかなかいい絵だ。
刻々とその装いを変えていく光景をカメラに収めようと、窓辺に張り付くにわかカメラマンたち。
陽が落ち、漆黒のシルエットだけになったころ、さあ夕食時間だ。

おいしい晩ご飯を3杯、味噌汁を2杯いただいて、満足、満腹~(^O^)/
もうお腹いっぱいなんで、ミニ宴会なしで寝ることにする。今日は1人に布団1枚分のスペースがある。正解でしたね~、ここにして。ゆっくり眠りましょう。(-_-)zzz


15日(月)
=新越山荘6:30-岩小屋沢岳7:30-9:15種池山荘9:30-11:35扇沢橋
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最終日です。新越岳の横からの日の出を撮ってから、朝食をシッカリいただいて、6時半出発。種池山荘で9時半合流の予定なので、急ぐ必要はない。
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▲立山
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▲剱岳
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▲蓮華岳(左)と針ノ木岳(中央)


今日は薄曇りの空。それでも南アルプスや富士山も見えている。岩小屋沢岳を越えれば、やさしい稜線歩き…ということで、眺望を楽しみながらゆっくり行くことにする。

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新越岳の山頂も踏んでみる。25m引き返して、縦走路へ。
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▲紅葉と剱岳

ハクサンフウロなど夏の残り花に、ナナカマドの赤い実など秋のグッズも目を楽しませてくれる。
花の写真を撮ったり、小休止して眺望を楽しんだり…。そのうち、赤い屋根の種池山荘が見え隠れ。鹿島槍の両耳もだんだん大きくなってくる。

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▲爺ヶ岳と種池山荘
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二つ目の池の隣に種池小屋。どっちの池が種池なんやろ? まだ9時過ぎ。後立山南下本隊はどのあたりかな? 
と思ったら、「ビワ爺~!」と聞き馴れたるお声が…(@_@;)
小屋前のごった返すテラスにKMさんたちがいる。なんと、われわれB隊と2分違いの先着だとか。無事3日ぶりの再会を喜び合う。
が、ん?誰か足りない? 
そこへ爺ヶ岳南峰を下ってきたBCh隊員が姿を現して全員集合となる。メデタシメデタシ。(^_-)

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休憩後は、車回収の特命を帯びたTAKちゃんに早駆けしてもらい、残る全員で柏原新道を扇沢へ激下り。(@_@;)
大町温泉郷の「薬師の湯」で汗を流し、近くのお蕎麦屋さんで腹ごしらえ。帰路に着く。



<おまけの四方山話>
ところで、初日の針ノ木小屋で驚きのバッタリがあったのだ。ヘロヘロで小屋に着き、とにかくオニギリを食べて一休みしたあとのこと。小屋前から槍や富士の写真を撮っていて、ふと横を見ると見慣れたお顔が!
おやま!あらま!
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「つうさん…?ですよね!」
「おお、biwacoさんじゃないですか!」

感激の対面でありました。
あまた棲息するライチョウやクマには遭遇してないのに、世界に一人、いや宇宙に一人しかいない人物に、こんな場所で出会うとは…。
そういえば、つうさんには何年か前、東海北陸道「ひるがのSA」でも遭遇している。その時は認識に自信がなく、とても声をかけられなかったのだ。ヤブコギの縁の深さ(腐れ縁?)に怖さすら覚えた出来事でありました。2度あることは3度…といいます。次にバッタリはどこかな~? 
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by biwaco06 | 2014-09-20 17:33 | 北アルプス | Trackback | Comments(0)

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