【 日 付 】2013年11月16日(土)
【 山 域 】台高/池木屋山
【メンバー】kitayama-walk、biwaco
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】宮ノ谷P~高滝~奥の出合~池木屋山~霧降山~北東尾根~宮ノ谷P
高滝⇒
もう秋やなあ~…なんて悠長に構えていたら、いきなり冬将軍が攻めてきそうな雲行きになって、ややアセル。そんな時、「台高に行きませんか?」とお誘いが来た。渡りに船、他の予定なんかキャンセルしてOKサインを送る。
今回のルートは初体験(たぶん…)だ。人のレポやガイド記事を読んだり、地図で確認したり…はしていたから、なんとなく位置関係はわかる。
悲しいことに、この歳になっても遠足の朝は寝ておれない。アラームの呼び出しを待たずに目が覚めてしまい、予定より30分も早く家を出ることに。おかげで待合せ場所の蓮ダムには6時過ぎ。約束の時刻にはまだ1時間近くある。ひと眠りしたり、トイレを借りたり…。
30分も待たずにkitayamaさんの車がやってきた。彼との同行は昨年末の迷岳以来だからちょうど1年ぶりだ。この人とは車ばかりか体力の「排気量」も違うので付いて行くのが大変なのだが、いつも先に進んでもらい、マイペースで後追いすることにしている。ところがこれが災いすることも多々あって、山中で迷子になり、なかなかドッキングできなくなったことも何回か。
最近はkitaさんも私の「脚力」を理解してくれたのか、適当なところで待っていてくださる。なんとも心の広い、弱者に優しい同行者なのだ。
7:00 宮ノ谷駐車場
ダム沿いに蓮峡線を進み宮ノ谷の橋を渡って直進すると行止まりの駐車場。まだ7時。車は1台もない。飯高町の案内図によると高滝まで70分。滝の横に「滑落死亡事故多発箇所」とある。恐ろしや~(@_@。
宮ノ谷左岸沿いの道はやや荒れた感じの遊歩道。赤い鉄橋やハシゴが連続し、滝や奇岩の名所(?)には案内プレートがある。
いきなり現れた休憩小屋。まだ歩きだして1時間も経ってないし、休憩にはちょっと早すぎる…と、スルー。
風折の滝(水越谷)との分岐に「岳魂」の石碑。遭難碑なのか記念碑なのか確かめるのを忘れたが、そばの花穂を折って花立に挿して手を合わす。(名前が気になって後日図鑑で調べたら「ツクシミカエリソウ」でした。たぶん…)
未整備の風折谷へは入らずにハシゴや赤い橋の宮ノ谷右岸を進む。後ろから単独男性が追いついてこられた。なんだかkitaさんと親し気だぞ? あとで聞くと、石徹白の丸山の同行者Yさんだった。kitaさんって心も広いけど顔も広い人なんだ。(@_@。
分岐から20分ほどで前方に高滝が見えてきた。この滝のためにこんな山の中まで遊歩道が造られるだけあって、なかなか立派な直瀑だ。何メートルあるんだろう? とガイド冊子を見たら落差50mだって!
8:35 高滝の高巻き
小休止しようと思ったら、あれま、kitaさんはもう左岸へ向かって渡渉にかかっている。単独Y氏も超健脚の様子ですでに対岸にいる。う~ん、これはヤバイ。降ろしたザックをまた担ぎ直し、エイヤッ!と石を飛んで対岸へ。さあ、これからが本日の核心部である。
横目に高滝を眺めながら急登を登っていく。ここはまあ、木の根っこやロープに?まりながらエッチラオッチラ上を目指せばよい。写真も撮ったりと余裕あり(^_-)。
トラバースのヘツリになるとそうはいかない。なんでもここから滑落して何人も無くなっているらしい。しっかりしたロープがあるから何とか進めるのだが、悪天候や凍結時にはゼッタイ通りたくない箇所だ。
猫滝が見えてきた。どうも木立が邪魔。kitaさんはやおらザックを降ろし、滝壺へ降りていく。それを見てYさんも続く。私も…、続かない。せっかく登ったのにもったいない。ここから眺めるだけで十分です。!(^^)!
ドッサリ滝はどっさり水を落としている。ここは左へ少し入れば滝の下へ出られるので行ってみる。なかなか壮観! 落差15mらしいがもっとありそうだ。紅葉を入れてシャッターを押す。
道端にお釜が転がっている。底には大穴。山仕事の人が使っていたんだろうか? 少し先に沢が3本合流する「奥の出合」。マップにはキャンプ適地とあるが、それほど適地とは思えない。水は沢にたっぷりだし、テントを張る平坦スペースも何とかあるにはるけれど…。
ここから谷筋を離れ急な尾根に取りつく。まだ標高800mを超えたばかりで、あと600m近く登らねばならない。「ひぇー、2時間で着くかなあ…?」と悲鳴を上げると、お二人は平然と「そんなにかからないよ」とおっしゃる。山頂到着が遅れるとランチタイム短縮の恐れが出てくるのだ。
とにかく、足を運ぶしかない。例によって前の二人との間隔は開いていくがルートははっきりしているのでマイペースで行きましょう。
11:55 池木屋山頂。ランチ。
出合から1時間半ほど我慢すると明るいブナの疎林になり頂上の近さが実感できる。ここを登り切れば…と何回か騙されながらも、とっくに登りついた二人が待つ池木屋山頂に到着だ。なんとかぎりぎり2時間以内。
数人の登山者がいる。やはり同じルートで?と思ったら、宮ノ谷左岸尾根から霧降山経由の人ばかりのようだ。この左岸尾根、我々の下山予定ルートなのだが、私が持っている5年前の市販マップでは無印。最近の地図には破線が引いてあるらしくて登山者も増えているのだろう。
さっそく1時間予定のランチタイム。ガスを焚いて鍋焼きうどんを作る。今日は野菜+卵入りの豪華版で食べがいがあるぞ~(^_-) 出来上がる前に、まずはアワワで乾杯。kitaさんはやはりロング缶だ。(@_@。
Yさんは高見山から大台ケ原まで縦走したことがあるという。池木屋山はその中間点くらいか? ウネウネと続く山並の向こうに日出ヶ岳が望める。あんな所までよくもまあ…と思ってしまうのだが、台高山脈に限らず山地図を眺めていると歩いてみたい誘惑に駆られることがままある。もちろんこの体力では間違っても決行などできないのだけど…。(@_@。
13:05 山頂発
3人で山頂の木に登りセルフで記念撮影してから県境縦走路を北へ。すぐ下の池は涸れている。昨年5月には満々と水を湛えていたのに。二重山稜のような尾根を迷岳や三峰山を眺望しながら進み霧降山へ。
13:40 霧降山
ここから未踏の尾根下りだ。下草やヤブもなく乾いた落葉樹の尾根は歩きやすく、見晴らしもまずまず。快適に下っていける。地形図にある標高点・1222や・981、・866、最後の三角点△756.1が目標だ。
尾根のあちこちにワイヤーが。木材運搬機材の残骸なんだろう。なんと、ワイヤーに貫通されたブナに出遭う。どうやったらこんなことになるんだろう? 胸を撃ち抜かれても敢然と立つブナにエールを送りお別れ。
今度はお馬さんの木が待っている。「さあ、どうぞお乗りください」とまるで客待ちタクシーみたい。来年はウマ年でもあるし、ではでは~。「ブナノホマレオー」の乗り心地は…(@_@。
14:20 標高点1222
踏み跡は・1222の左を巻いているが、標高点へ寄って見る。すぐ下が広場になっている。人工的に整地された感じで、ヘリポートにでもなっているのだろうか?
・981 15:00~・866 15:27
広場の橋からちょっと急な下降。ヒメシャラの林の中をどんどん下り、尾根芯を辿る結構長い一本道だ。やがて、右側が開けた場所に出る。尾根に沿って鹿除けネットが張ってある。
そろそろこの辺から右手に下る分岐があるはず…と思いながらも、とりあえず△756.1までは行くつもりなので尾根を直進。しかし、なんだかヤブっぽくなってきた。どうやら分岐は通り過ぎたようだ。
15:45 △756.1
ヤブの中に三角点標を発見。石柱の近くに「宮の谷の頭」のプレートがあった。そうか、そうか、名前が付いているんや。この長い尾根で唯一の三角点標が設けられたピークなんだから名前くらいあって当然だろうね。霧降山など標高点すらないんやから。その割には見晴らしも何もないヤブの中やけど…。
このまま尾根の先端まで…などという目論見はさっさと捨てて分岐へ戻ることにする。
16:35 駐車地
さっきの鹿除けネットの一部に入口があった。そこから植林帯に入っていく。
ちょっと遠回りしたが薄暗い植林の中をジグザグに下っていくと林道に降り立つ。朝には気がつかなかったが、車を止めた広場のすぐ下だった。
あとはスメールで疲れを癒し帰路に。
最後に「岳魂」への献花の御利益があった。風呂代が私だけ割引のワンコインで済んだのだ。何の割引かって?(@_@。ンフフフ~、なんでしょうね~♪ カメの甲より年の功。御利益、御利益(^_-)
【 山 域 】台高/池木屋山
【メンバー】kitayama-walk、biwaco
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】宮ノ谷P~高滝~奥の出合~池木屋山~霧降山~北東尾根~宮ノ谷P
高滝⇒
もう秋やなあ~…なんて悠長に構えていたら、いきなり冬将軍が攻めてきそうな雲行きになって、ややアセル。そんな時、「台高に行きませんか?」とお誘いが来た。渡りに船、他の予定なんかキャンセルしてOKサインを送る。
今回のルートは初体験(たぶん…)だ。人のレポやガイド記事を読んだり、地図で確認したり…はしていたから、なんとなく位置関係はわかる。
悲しいことに、この歳になっても遠足の朝は寝ておれない。アラームの呼び出しを待たずに目が覚めてしまい、予定より30分も早く家を出ることに。おかげで待合せ場所の蓮ダムには6時過ぎ。約束の時刻にはまだ1時間近くある。ひと眠りしたり、トイレを借りたり…。
30分も待たずにkitayamaさんの車がやってきた。彼との同行は昨年末の迷岳以来だからちょうど1年ぶりだ。この人とは車ばかりか体力の「排気量」も違うので付いて行くのが大変なのだが、いつも先に進んでもらい、マイペースで後追いすることにしている。ところがこれが災いすることも多々あって、山中で迷子になり、なかなかドッキングできなくなったことも何回か。
最近はkitaさんも私の「脚力」を理解してくれたのか、適当なところで待っていてくださる。なんとも心の広い、弱者に優しい同行者なのだ。
7:00 宮ノ谷駐車場
ダム沿いに蓮峡線を進み宮ノ谷の橋を渡って直進すると行止まりの駐車場。まだ7時。車は1台もない。飯高町の案内図によると高滝まで70分。滝の横に「滑落死亡事故多発箇所」とある。恐ろしや~(@_@。
宮ノ谷左岸沿いの道はやや荒れた感じの遊歩道。赤い鉄橋やハシゴが連続し、滝や奇岩の名所(?)には案内プレートがある。
いきなり現れた休憩小屋。まだ歩きだして1時間も経ってないし、休憩にはちょっと早すぎる…と、スルー。
風折の滝(水越谷)との分岐に「岳魂」の石碑。遭難碑なのか記念碑なのか確かめるのを忘れたが、そばの花穂を折って花立に挿して手を合わす。(名前が気になって後日図鑑で調べたら「ツクシミカエリソウ」でした。たぶん…)
未整備の風折谷へは入らずにハシゴや赤い橋の宮ノ谷右岸を進む。後ろから単独男性が追いついてこられた。なんだかkitaさんと親し気だぞ? あとで聞くと、石徹白の丸山の同行者Yさんだった。kitaさんって心も広いけど顔も広い人なんだ。(@_@。
分岐から20分ほどで前方に高滝が見えてきた。この滝のためにこんな山の中まで遊歩道が造られるだけあって、なかなか立派な直瀑だ。何メートルあるんだろう? とガイド冊子を見たら落差50mだって!
8:35 高滝の高巻き
小休止しようと思ったら、あれま、kitaさんはもう左岸へ向かって渡渉にかかっている。単独Y氏も超健脚の様子ですでに対岸にいる。う~ん、これはヤバイ。降ろしたザックをまた担ぎ直し、エイヤッ!と石を飛んで対岸へ。さあ、これからが本日の核心部である。
横目に高滝を眺めながら急登を登っていく。ここはまあ、木の根っこやロープに?まりながらエッチラオッチラ上を目指せばよい。写真も撮ったりと余裕あり(^_-)。
トラバースのヘツリになるとそうはいかない。なんでもここから滑落して何人も無くなっているらしい。しっかりしたロープがあるから何とか進めるのだが、悪天候や凍結時にはゼッタイ通りたくない箇所だ。
猫滝が見えてきた。どうも木立が邪魔。kitaさんはやおらザックを降ろし、滝壺へ降りていく。それを見てYさんも続く。私も…、続かない。せっかく登ったのにもったいない。ここから眺めるだけで十分です。!(^^)!
ドッサリ滝はどっさり水を落としている。ここは左へ少し入れば滝の下へ出られるので行ってみる。なかなか壮観! 落差15mらしいがもっとありそうだ。紅葉を入れてシャッターを押す。
道端にお釜が転がっている。底には大穴。山仕事の人が使っていたんだろうか? 少し先に沢が3本合流する「奥の出合」。マップにはキャンプ適地とあるが、それほど適地とは思えない。水は沢にたっぷりだし、テントを張る平坦スペースも何とかあるにはるけれど…。
ここから谷筋を離れ急な尾根に取りつく。まだ標高800mを超えたばかりで、あと600m近く登らねばならない。「ひぇー、2時間で着くかなあ…?」と悲鳴を上げると、お二人は平然と「そんなにかからないよ」とおっしゃる。山頂到着が遅れるとランチタイム短縮の恐れが出てくるのだ。
とにかく、足を運ぶしかない。例によって前の二人との間隔は開いていくがルートははっきりしているのでマイペースで行きましょう。
11:55 池木屋山頂。ランチ。
出合から1時間半ほど我慢すると明るいブナの疎林になり頂上の近さが実感できる。ここを登り切れば…と何回か騙されながらも、とっくに登りついた二人が待つ池木屋山頂に到着だ。なんとかぎりぎり2時間以内。
数人の登山者がいる。やはり同じルートで?と思ったら、宮ノ谷左岸尾根から霧降山経由の人ばかりのようだ。この左岸尾根、我々の下山予定ルートなのだが、私が持っている5年前の市販マップでは無印。最近の地図には破線が引いてあるらしくて登山者も増えているのだろう。
さっそく1時間予定のランチタイム。ガスを焚いて鍋焼きうどんを作る。今日は野菜+卵入りの豪華版で食べがいがあるぞ~(^_-) 出来上がる前に、まずはアワワで乾杯。kitaさんはやはりロング缶だ。(@_@。
Yさんは高見山から大台ケ原まで縦走したことがあるという。池木屋山はその中間点くらいか? ウネウネと続く山並の向こうに日出ヶ岳が望める。あんな所までよくもまあ…と思ってしまうのだが、台高山脈に限らず山地図を眺めていると歩いてみたい誘惑に駆られることがままある。もちろんこの体力では間違っても決行などできないのだけど…。(@_@。
13:05 山頂発
3人で山頂の木に登りセルフで記念撮影してから県境縦走路を北へ。すぐ下の池は涸れている。昨年5月には満々と水を湛えていたのに。二重山稜のような尾根を迷岳や三峰山を眺望しながら進み霧降山へ。
13:40 霧降山
ここから未踏の尾根下りだ。下草やヤブもなく乾いた落葉樹の尾根は歩きやすく、見晴らしもまずまず。快適に下っていける。地形図にある標高点・1222や・981、・866、最後の三角点△756.1が目標だ。
尾根のあちこちにワイヤーが。木材運搬機材の残骸なんだろう。なんと、ワイヤーに貫通されたブナに出遭う。どうやったらこんなことになるんだろう? 胸を撃ち抜かれても敢然と立つブナにエールを送りお別れ。
今度はお馬さんの木が待っている。「さあ、どうぞお乗りください」とまるで客待ちタクシーみたい。来年はウマ年でもあるし、ではでは~。「ブナノホマレオー」の乗り心地は…(@_@。
14:20 標高点1222
踏み跡は・1222の左を巻いているが、標高点へ寄って見る。すぐ下が広場になっている。人工的に整地された感じで、ヘリポートにでもなっているのだろうか?
・981 15:00~・866 15:27
広場の橋からちょっと急な下降。ヒメシャラの林の中をどんどん下り、尾根芯を辿る結構長い一本道だ。やがて、右側が開けた場所に出る。尾根に沿って鹿除けネットが張ってある。
15:45 △756.1
ヤブの中に三角点標を発見。石柱の近くに「宮の谷の頭」のプレートがあった。そうか、そうか、名前が付いているんや。この長い尾根で唯一の三角点標が設けられたピークなんだから名前くらいあって当然だろうね。霧降山など標高点すらないんやから。その割には見晴らしも何もないヤブの中やけど…。
このまま尾根の先端まで…などという目論見はさっさと捨てて分岐へ戻ることにする。
16:35 駐車地
さっきの鹿除けネットの一部に入口があった。そこから植林帯に入っていく。
ちょっと遠回りしたが薄暗い植林の中をジグザグに下っていくと林道に降り立つ。朝には気がつかなかったが、車を止めた広場のすぐ下だった。
あとはスメールで疲れを癒し帰路に。
最後に「岳魂」への献花の御利益があった。風呂代が私だけ割引のワンコインで済んだのだ。何の割引かって?(@_@。ンフフフ~、なんでしょうね~♪ カメの甲より年の功。御利益、御利益(^_-)
by biwaco06
| 2013-11-16 23:11
| 大峰・台高
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