中央アルプス

【木曽駒~茶臼山周回】紅葉の山はやっぱり秋晴れがお似合い

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【 日 付 】2013年9月27日(金)~28日(土)
【 山 域 】中ア/木曽駒ヶ岳~茶臼山
 
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】福島Bコース~木曽駒ヶ岳~将棋頭山~茶臼山~コガラ

【27日】コガラP8:00-幸ノ川渡渉9:00-力水10:00-5合目10:50-6合目11:25-12:10七合目避難小屋(ランチ)12:45-八合目14:05-玉ノ窪小屋15:35-木曽小屋16:30-16:55テント場
【28日】テント場8:00-中岳8:25-宝剣小屋分岐8:45-駒飼ノ池9:10-10:10濃ヶ池10:25-稜線分岐10:40-遭難記念碑11:20-11:35西駒山荘(ランチ)12:05-将棋頭山12:25-西駒山荘12:55-行者岩14:00-茶臼山14:15-八合目15:00-六合目15:50-五合目16:15-正沢渡渉17:10-17:40コガラP


 いつのまにか山は月イチペースになっている。お盆の甲斐駒以来のご無沙汰だ。そろそろ…、というわけでお天気を見たらココしかない!2週連続でやってきた台風をやり過ごし、しかも3連休の翌週という穴日程。日曜日は別用のため、金土の1泊2日にする。
 で、行き先に決めた山域とルートは一昨年の同じ時期に雨で途中リターンした宿題リストのひとつなのだ。いやはや、宿題リストがいっぱいありすぎてどれから片付けたらいいのか悩んでしまう。
 もっと早く到着するつもりだったのに、結局のところ、スタートは前回より30分早くなっただけだ。やはり、前夜のうちにこの登山口まで入り込んで仮眠しないとダメなんだろう。ちなみに、今回は4時前に家を出て、恵那SAで休憩。朝食やトイレで6時を回ってしまい、スキー場跡の最上段駐車場到着は7時半になってしまったのだった。



 27日(金)
 真っ青な秋空と、朝陽に映える色づき始めた山を眺めながら福島Bコースを登る。2年前と同じ。でも新しくなった案内板もある。登山路わきに「かかり木 危険」の垂れ幕。前回も気になったが、何が危険なんだろう? 
 整備された歩き易い林道を1時間ほど歩くと幸ノ川の渡渉点。ここから山道に変わる。足もとには新鮮、プリプリの美味そうなキノコが現われる。しかし、「3.11」以後、本来の毒素に加えて「ホーシャノー」毒素が蓄積されていると聞く。君子危うきに近寄らず。クンシでもキミコでもないが、アヤシイ食い物は口に入れてはいけない。

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▲福島Bは右、茶臼山へは左
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▲何が危険?
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▲幸ノ川渡渉点
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▲キノコ

 4合目から30分以上も歩いてやっとこさ力水。渡渉点からちょうど1時間だ。水量はチョロチョロ。でもカップが置いてあるので汲むのに支障はない。一口飲んでから1Lだけ補給。
 力水のはずなのにパワーが出ない。5合目まで45分、6合目までさらに30分…。7合目避難小屋到着は12時を回ってしまった。これでは前回よりペースは遅いではないか(@_@。考えてみれば2年分の加齢性体力低下があって当然だろう。それにテントとツェルトの重量差もありそう。
 問題はこの後、どうするか…だ。13時までランチ休憩して、テント場まで3時間半で16時半。日没は17時半ごろだから、遅れてもなんとか間に合うやろ…。前回はここで1泊したのだが、今回は突入モードなのだ。
 無理にポジティブに考えて方針決定。あとは小屋の前のベンチに座り込み湯を沸かす。メニューはソース焼きそば。湯が沸くまでにリンゴを齧る。山での果物はうれしいね~。(^^)!
 焼きそばはお湯を入れて4分待ち。さあ出来た!湯切りして…いや待って。せっかくのソバ湯?を捨てることはない。シェラカップに移してスープ代わりに戴く。コンソメか塩でも持ってきたら味が付けられたのになあ…(-_-) それでもヤキソバのお伴にはなる。貴重な水分なんですから。
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▲7合目避難小屋
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 小屋前の釣鐘を一発鳴らして出発。8合目までは麦草岳を巻く。始まりだした紅葉を眺めながらほとんど勾配のない道を進む。帰りに使う茶臼山の尾根にガスが掛かっている。大石に2444mの赤文字。石庭のような休憩ポイントはスルー。麦草東壁は切り立った崖で巨石がゴロゴロ。トラバ道もハシゴや木の橋の連続となる。
 ガスが晴れると現われた将棋頭と茶臼山。明日もそのまんま晴れていてね~。
 8合目はすぐ下に水場があるが、今日は無用。美味しそうな赤い実だが名前が思い出せない。たわわなナナカマドの灌木帯が終わると、玉ノ窪への最後の登り。ハイマツの間のガレ道を一歩一歩。背中の荷物が重い。
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▲こんな橋が連続
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▲茶臼山(左)と将棋頭山
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 石垣に囲まれた玉ノ窪小屋前を通過。この小屋はこの季節は無人。小屋の上に祀られる神(仏?)像に手を合す。ノボリや石柱に「心明霊神」と書いてある。はたして何の神様なのか…? 確かめるだけの心と体力の余裕がない。日頃の不信心を省みず、こんな時だけの神頼みでは御利益もないのだろうが…。長居は無用、時間にも追われているのだ。
 夕刻のガスに追われるようにザレ石の斜面を登る。やっとこさで木曽小屋。一昨年お世話になった小屋番さんは元気かな? 大声で呼ぶが出てこない。小休止してから腰を上げると、タイミング良くオヤジさんが現われた。お礼を言ってアワワを2本買う。これで今晩の一人宴会が盛り上がるやろ。!(^^)!
 山頂には行かず右回りの巻き道をテント場へ。宝剣岳の岩峰が現われると目的地は近い。どうにか17時前に到着。まだ日没には30分以上ある。
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▲宝剣岳の鋭鋒(右)

 テントは10張くらいで、適当な場所を選んで設営。風は全くなく、天気も崩れそうにない。他のテン泊者の皆さんは夕景を見ようと山頂へ登っているのだが、もうそんな余力は残っていない。御嶽の左に沈む夕陽は2年前に堪能したからもうエエよ…という内心に従うのだった。
 それにしても寒い。ライトダウンを着たくらいでは凌げないみたい。今晩メニューはα米にレトルトカレーとじつにシンプル(言いかえれば貧相)メニューだ。お湯が沸く前にアワワで乾杯! のつもりだったのだが、とてもプルタブを引く気にはなれない。とにかく寒い!のだ。(>_<)
 アワワはオアズケにして熱いカレーで暖まる。熱いコーヒーも美味しい。ミニボトルの焼酎をお湯で割って戴く。やはりもう、冷たい飲み物はいらんね~(@_@;)

 28日(土)
 当初予定では、下山の前に三ノ沢岳までピストンなどというとんでもないプランを考えたりしていた。まあ、普通の体力の方ならなんでもないのだろうが、行ってたらどこかでビバーグの憂き目だったろう。身の程を知る慎重居士の私はさっさと当初案を撤回し、しずしずと尾根を下ることにする。
 とは言っても、馬ノ背尾根回りよりも宝剣から駒飼ノ池や濃ヶ池を見るのもいいカモ?と、中岳を越えることに。なんともこの辺りの人の多いこと(@_@;) 続々とデイパックのツアーハイカーが紅葉をめがけてやってくる。中岳山頂も宝剣山荘周辺も遊園地並の人混みだ。
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▲夜明け①
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▲夜明け②
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▲雲海に浮かぶ八ヶ岳
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▲中岳から宝剣岳~三ノ沢岳
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▲ハイカーで賑わう中岳
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▲中岳から御嶽

 分岐を駒飼ノ池への道に入ると誰もいない。谷筋をトロトロと下ると棚状の平坦地に浅い池。駒飼ノ池だ。さらにちょっと急な灌木帯を下ると沢筋との分岐。そのままほとんど標高差のない巻き道を紅葉を楽しみながら進む。
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▲将棋頭への尾根
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▲馬飼ノ池から宝剣山荘の稜線
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 奇声に驚いて周りを眺めると露岩のてっぺんに生き物! サルのようだ。近づいて露岩の周りを見ると子ザルの姿発見。どうやら家族でお食事タイムのようだ。邪魔してはいけない。見張り役のお父さんザルに目であいさつして通り過ぎる。
 濃ヶ池は思ったより遠かった。池そのものより色づき始めた秋の庭園のような辺り一帯の雰囲気がいい!(^^)! 
 さすがに人気のエリアらしく、馬ノ背尾根回りの登山者がやってくる。池から巻き道を少し歩くと稜線に出る。馬ノ背尾根との分岐だ。御嶽~乗鞍~北アルプスの名山がクッキリと姿を見せてくれる。稜線漫歩とはこのことだろう。右手には甲斐駒ヶ岳の鋭鋒を始め南アルプスの山々も負けてはいない。その奥には我が世界遺産!Mt.fujiも頭をのぞかせる。
 ハイマツの向こうにはこれから行く将棋頭~茶臼山の稜線。思っていたより優しそうで、なんだか疲れがマシになったみたい。
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▲お山の大将?
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▲ピークの右に掛かる半月
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▲濃ヶ池

 目の前に現われた「聖職の碑」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E8%81%B7%E3%81%AE%E7%A2%91)の遭難記念碑。三つの巨岩に事件の経緯が刻まれている。大正2年(1913)長野県中箕輪高等小学校の教師、児童の遭難事故で新田次郎の小説が映画化もされた。偶然にも今年は100周年。事故を忘れないために「記念」碑と銘打ったという関係者の思いはいまも生きているということだろうか。ただ、説明板の文字が消えかけて判読できないのが残念。
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▲宝剣~木曽駒稜線を振り返る

 前からやってきた軽装の単独男性とあいさつ。あれえ…なんか見覚えがる人だけど…?。向こうもこちらを見返して先に口を開く。「biwacoさん…?」
 と言われても、こちらはまだ名前が出てこない。「ヤブコギの方ですね?」「まあそんなところで…」と笑顔。帽子をとってロマンスグレーのお顔が現われてやっとわかった。たそがれさんではないか! この思考停止状態の劣化頭はどうすれば動きが良くなるんだろう。PCならメモリーアップすれば少しはサクサクと動きだすんだろうが…。
 聞けば同じルートの逆回りで、コガラを早朝出て一周するらしい。「どっかで出会うわけや」と奇遇を喜びあって別れる。んん?なんか変だな…。ふと気付く。たそがれさんは日帰りやがな(@_@;) こちらは2日かけてヒーコラ言ってるのに…。
 別れたのは11時過ぎ。あれから木曽駒を越えて福島Bコースを下るのだろうが、下山はいつになるんだろう。我が身のことはさておき、急に心配になる。

 西駒山荘に11時半。建て替え中の小屋では数人の作業員が仕事中だ。小屋前のベンチに腰をおろしカップ麺でランチにする。将棋頭山の山頂が見えている。山荘に寄らず山頂を越えて行く登山路もあるようだが地図にはルートは引いてない。ここにきてアクシデントは怖いので、地図通りピストンすることにする。
 登山路を5分ほど戻ったところに分岐。さらに10分足らずで山頂。360度の眺望台。やはり山は好天に限る\(~o~)/ もういちいち峰名を列記する必要はないだろう。

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▲将棋頭山への分岐
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▲涸れないという天水岩の水も残りわずか…
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▲将棋頭山から木曽駒

 西駒山荘に戻り水を補給してから巻き道を茶臼山へ向かう。桂木場への登山路との分岐は気付かずスルーしてしまう恐れもあるので要注意。「行者岩」へはそんなに時間は掛からない。ちょうど14時。この大きな奇岩の下でゆっくり眺望を楽しみたいのだが、時刻が押して来ている。マップのコースタイムを足し算すると、登山口到着は日没確実なのだ。(@_@;)
 早々に通過し、15分で茶臼山。ここもゆっくりはしておれない。そそくさと尾根を下る。9合目、8合目、7合目…立ち木や岩に取り付けられた標示を確認しながら進む。もっとヤブっぽい道かと思ったが普通の登山路で迷うことはない。しかし長い(@_@;) ヒザがツッパリ、爪先が痛い。それもあって、あまり楽しめる道ではない。とくに登りにはオススメできない。
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▲西駒山荘近くの水場
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▲行者岩への分岐
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▲茶臼山のピーク
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▲茶臼山から下りの尾根
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 なんとか日没前の17時過ぎに正沢川の渡渉点に到着。たそがれさん情報の通り、つり橋は流されて両端が残っているだけだ。まあ、橋はなくても渡渉はできる。登山靴のまま流れにツッコミ3、4歩で渡り終えれば、あとは林道を駐車地まで歩くだけだ。濡れた靴の中もそんなに気にはならない。
 夕闇が迫るスキー場跡の駐車地に着くのと陽が落ちるのとほとんど同時。着替えているうちに、辺りに夜の帳が降りてきた。
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▲スリリングなつり橋は崩壊
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日没間近のスキー場跡
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Commented by たそがれ at 2013-10-26 21:58 x
その折はどうも。なかなかレポが上がらないので心配してました。無事でなによりです。テント泊は夕と朝に素晴らしい景観が拝めますね。いい写真で感心どす。自分がコガラに戻ったのは16時過ぎです。御心配をおかけしました。
Commented by biwaco06 at 2013-10-26 23:33
たそがれさん~
さっそくのコメント有り難うございます。最近は山行もレポも遅延欠遠で、心身ともの衰えに恥じ入っております。その折も大変失礼しました。それにしてもあのコースを日帰りで走破とは、とても真似はできません。コガラ到着も私より先だったんですね。(@_@;) 
オフ会の様子、レポを楽しみにしております。(^O^)/
Commented by teammugendai at 2013-10-30 18:36
何だか楽しんでいますね~!
通りで山行の御誘いもホロホロな訳ですよね~( ;∀;)
しかし素晴らしい山行でしたね♪友人にも遭えるし景色は最高だし言うこと無しですね!?
早速、年間スケジュールに中央アルプスを追加しようおっとっ!!!
それではまた(*^.^*)
Commented by biwaco06 at 2013-11-01 20:57
mugendaiさま~
いえいえ、ジャン越え強行軍にはとてもとても…(@_@;)と思い、ナンジャクエココースでお茶を濁してきました。
それにしても中アもいい山です。北や南よりも近いのもうれしい!(^^)! またご一緒お願いしますね。
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by biwaco06 | 2013-10-26 16:06 | 中央アルプス | Trackback | Comments(4)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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