両白・北陸・飛騨

目には花、喉には雪融水が嬉しい白山北部登山路グルリンポン<part2>≪1日目≫

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1日目(25日)

 6:15 あまり食欲はないがカップ麺を胃に流し込む。パッキングをやり直しながら考える。できる限り軽く…。で、毒液アワワは削除!下山後の楽しみに車に置いて行く。昨夜の一人宴会で戴いたから、まあいいや。
 起き出した山崎旅館の泊まり客を尻目に駐車場を後にする。尾添川への断崖へ吸い込まれないように気をつけながらスーパー林道との分岐まで下る。機能確認した登山口近くにある作業小屋の軒先に自転車をデポ。
 小屋の近くに水場がある。水はいくらあっても足りないくらいだろうが、重さを考えればむやみには担げない。その加減の判断が難しいところなんだろう。予定のルートではこの先、水場はほとんどない。一応、「水場」表示がある油坂と小桜平もこの時期、実際は涸れている可能性が高いのだ。となれば、本来なら5、6Lは必要かも? とは思うものの、持ったのは3L。これ以上、担げません~(@_@;) なんて居直ってみたが、これじゃあいくらなんでも少なすぎるんだが…。
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▲作業小屋近くの水場





 6:55 加賀禅定道はハライ谷登山口から入る場合が多いようだが、ゴンドラ山頂駅に出るこの巡視路からも取り付ける。草ヤブが刈り込まれた登山路はかなりの急登だが、我慢しながら登ると1時間余りでいきなりススキの原っぱへ。左手にゴンドラ駅舎が見える。
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▲ゴンドラ山頂駅近くのススキ原に出た。 

 8:15 標高点1045の展望台。とはいえ眺望はそれほどではない。尾添川の谷を挟んでドンブリを伏せたようなブナオ山がデンと構える。その向こうにスーパー林道の北側の山の稜線。
 展望台の裏側から縦走路が伸びる。歩き易い登山路。やがてスキー場から回り込んでくる林道に出た。車が1台。あれ?ここまで入れるのかな? 林道を横切り登山路に復帰。
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▲展望台の左に縦走路の入り口。
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▲林道と交差。車が停まっている。登山路は左へ。


 8:50 急坂を登りきると右手に桧の古木。おや、左にも。存在感ある巨木があちこちに。「檜倉」の標柱がある。なるほどなるほど。
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▲「檜倉」の名の通り、桧の古木が数株。

 9:10 平坦になるとブナの回廊に。前方にはこれから行く尾根が見えている。どのあたりかな? 残雪も点々と。植林のスギが現れるがブナやダケカンバと混生している。こんな植生もあるんや…。
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▲「木実谷頭」の標柱を過ぎ、急坂を登るとみごとなブナの林。ここで一服(20分)だ。
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▲癒されるブナの林
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▲「緑の谷峠」標柱(上)を過ぎ、足元の花を愛でながら進むと展望が開け、薄いガスの向こうに奥長倉山から美女坂あたりの稜線が浮かぶ。(下)


 10:45 しかり場分岐。ハライ谷登山口からの道(檜新宮参道)と合流。檜新宮まで下れば水(御仏供水)が得られるのだが、余分なアルバイトはごめん。
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▲しかり場分岐で見たギンリョウソウ

 11:00 市販地図だと、ここから今日の泊り予定の奥長倉避難小屋まで1時間40分。天気はまずまずだし、時間はタップリ。休みながらゆっくり行くことにする。
 丸石谷の対岸に腹切り林道がウネウネと延びる。長倉山へ向かうco1580あたりで初めて人に出会った。休憩がてらの立ち話。長倉山のてっぺんのササを少し刈ってきたという。下の林道の車の主だった。
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▲対岸の尾根の腹を走る丸石谷林道

 尾根が平坦になって少し、co1630あたりの左手に標石柱がある。赤いペンキで「三等三角点」の文字。石柱の頭が丸い。回りのササが刈ってある。長倉山はここかな?(ちょうど地下水路の青破線が交わるところ)
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▲頭が丸い石柱。赤ペンキで「三等三角点」と書かれているが…

 しかしまだ緩やかながら登りが続く。15分ほど進むと、今度は右手に刈り込みがあり、標石柱と「長倉山(本峰)1660.57m」のプレート。ん?どっちが本命? 石柱の頭は、よく見る三角点標と同じで丸くない。
 後日、地形図とGPS軌跡で確認すると、位置としてはあとの方が正しいようだ。とすれば前の標石柱は…?
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▲どうやらこっちが本命のようだ。

 もう12時前。まだアップダウンがある。上の潅木のなかで人声がすると思ったら、避難小屋が現れた。今日の宿だ。
 人声の主は和歌山からの中高年男女3人組。ちょうど小屋前のテーブルでランチが終わったところらしい。中宮道のゴマ平避難小屋と室堂の2泊で、背中のザックは60L級。今日は一里野からタクシーで金沢へ出るという。こちらは車利用ばかりだが、アクセス方法は様々。どれが便利、どれが安上がり、どれが安楽…と一概には言えない。
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▲ササや灌木に囲まれた奥長倉避難小屋

 さて、今夜はやはりひとり寝かな? とはいえまだ13時を回ったばかり。取り敢えず荷物をおろし遅くなったランチだ。食欲がないので残った鱒ずしを1個。そうだ、保冷バッグにトマトが入ってるはず。丸ごと齧り付く。冷たい果汁が喉をうるおしてくれる。こんなに美味しいならもっと担いできたら良かった。もうひとつは朝用に残しておこう。
 外をひと回りしてから一眠り。
 うつらうつらと3時間ほど。そろそろ夕刻だ。外へ出てみる。小屋の周りに咲く花に綺麗な蝶が舞う。名前は知らない。アゲハチョウに似ているが青っぽい羽根。よく聞くアサギマダラかも?
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▲花の蜜を吸う蝶

 西から上がってきたガスが尾根を越えて丸石谷を埋めてゆく。明日は晴れるだろうか?
さあ、暗くなる前に夕食を食べてしまおう。小屋に戻り湯を沸かす。メニューはα米にレトルトカレー。ワカメの味噌汁。なんとか食べられそうだ。明日のために食べきらないと。

 18:30 夕景を見に外へ。奥長倉山まで登ってみる。ほんの10分ほど。西陽を浴びて四塚山~七倉岳の稜線がくっきり。丸石谷はガスに埋まったままだが上空はすっきりした青空。
沈みかけた西陽が小屋を照らす。刻々と彩を変えていく西の空。
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▲光彩を放ちながら沈む夕日

 結局、今夜の同宿者はないみたい。あとは寝るだけだ。

 ≪2日目へ≫
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Commented by ふ~さん at 2012-08-06 00:29 x
おお、ここまで順調。それにしても、籾糠の顛末、しかとお伺いしました。やはり見事なオチがついてこそのBiwaさまと言えましょう。ほんと、貴殿ほどオチの似合う男はいませんぜ。アサギマダラに祝福されて、二日目もファイトで!
Commented by kitayama-walk at 2012-08-06 10:04
biwacoさん、こんにちは。
 長倉山には三角点が2つありましたか。角張ったものはいつも見るもので陸地測量部(現国土地理院)が設置したものですが、頭の丸いものは、多分「主三角点」といい、は現在の林野庁にあたる旧農商務省山林局により設置されたものでしょう。明治初期に藩籍奉還、公有地の民間払い下げが相次ぎ、租税徴収のため土地の所有権帰属の確定と正確な面積の割り出しの必要からです。。地形図作成のための内務省(陸地測量部)へ至る測量による基準点設置はその後になります。つまり、設置目的が異なっているのですね。昨年早月尾根から剱岳に登ったとき、尾根の登山道に堂々と主三角点がありました。近くに本当の三角点があるのですが、探したものの見つかりませんでした(時間がなかったため)。「主三角點」と彫られていると思いますが、いかがでしたか?
Commented by biwaco06 at 2012-08-06 14:04
ふ~さん!
なんとも落ち着かない爺で、ご心配ばかりかけております。そのうち、何が正常で何がハプニングなのかも分からなんようになるんでは?と、ちょっと背筋を涼しくしております。
2日目、3日目、怒涛のレポアップ完了でっせ~(^.^)/~~~
Commented by biwaco06 at 2012-08-06 14:09
kitayama先生~
おお、そうでありましたか! さすが薄学、ちごた博学のkitaさんだ。なんだか赤いペンキでいろいろ書いてあったんですが、「主」文字はどうだったかなあ…? いつか確認に行きましょうか?
途中で出会った男性はどっちのササ払いしてきたんでしょうね。
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by biwaco06 | 2012-08-05 14:56 | 両白・北陸・飛騨 | Trackback | Comments(4)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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