鈴鹿

今年の初山は雪のテント泊でお目覚め~

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【 日 付 】'12年2月18日(土)~19日(日)
【 山 域 】鈴鹿/綿向山南尾根~水無山 


【メンバー】ふ~さん、biwaco
【 天 候 】1日目=曇り時々小雪、2日目=晴れのち曇り
【 ルート 】18日=野洲川ダム-政子-奥草山-p992-ブナの木平(泊)
      19日=ブナの木平-綿向山-水無山-熊野(車デポ地)


どんなに近くて親しい友人でも、いったんボタンの掛け違いが始まると、気がついたら年を越えて会えないじまいってことが起こるもんなんだ。毎年、お正月三が日には山始めを済ませるというのに、2012年になって、いまだにどこの山にも行っていないだなんて…。ほんの数10分走れば鈴鹿や比良の山裾に入り込めるというのに、なにやってんだか。(>_<)

 たしかに年末から公(?)私ともに何かと時間が奪われ、心行くまで山へ没入という環境ではなかったのは事実。こんな時は誰かのお尻に付いて行くのが一番だ…と思ったものの、今度は公開山行と日程が合わない…。そうなると、体のあちこちにもガタがきてる気にもなってきて、もう山のプランニング自体が億劫になってきたりする。ああ、こうして老人は山から去っていくんだろうか…(-_-;)

 そんな沈没状態の爺をサルベージしてくれたのが、今回の同伴者(介護者)、ふ~さんでした。

 綿向山といえば樹氷で知られるポピュラーな山。この季節、登山者も多い。その大半が西側の西明寺からのメイン登山路を利用する。しかし、今回は南側の野洲川ダムから山頂に延びる尾根を辿ってみようという企画。「山頂手前のブナの台地がテント泊にピッタリ!」と、ふ~さんオススメエリアなのだ。
 もちろん整備された夏道はない。でも無雪期に歩いた記録(昨年12月のKさん単独)はあるし、雪の中なら道の有る無しは関係ない。問題はこの弱足で日没までにテン泊地に辿り着けるかどうか、だ。





c0097754_161597.jpg 待ち合わせ場所の国民宿舎「かもしか荘」の周りは10cmほどの積雪。閉鎖中とあって除雪する人もない。時折激しく降る雪は徐々に小降りになり、時折り青空が片鱗を覗かせる。なかなか良い傾向~♪
 快晴の知多半島からやってくるふ~さんも、鈴鹿峠手前で雪のバリアに掴まったようだ。スリップ事故や渋滞のため新名神から国道に降りるとのメールが届く。しかし除雪車を頭にした大蛇のシッポにぶら下がっての峠越えとあっては予定時間通りの到着は無理だろう。


c0097754_1617031.jpg それでも8時半過ぎにはドッキング。2ヶ月ぶりの再会をハイタッチで喜び、下山用の車デポ地へ向かう。平子集落から谷沿いの林道へ入り、熊野バス停の待合舎横に駐車する。舎内で足元の支度も済ませ、ふ~さんの車で野洲川ダムへ引き返す。
 ダム擁壁へは手前で国道が閉鎖されていて進めない。左手へ下ってダム事務所の横に駐車。ここから川を渡り、政子(まさご△803.4)への尾根へ進む。もう9時20分だ。遅くなったが、日帰りじゃないので気分的には余裕がある。(この時点では…)

c0097754_15583236.jpg  擁壁下流から植林の斜面を登ると枝尾根に出て、ダム擁壁からの道と合流。道といっても設置されたダムの測定機器までで、そこからは適当に尾根芯を進む。雪は昨夜降ったばかりの淡雪が10~15㎝。薄暗いモノクロの世界。ふ~さんの後をついて行く。
 振り返って見下ろせば野洲川ダムの湖面がニビ色に横たわる。夏には陽射しを浴びてまた違う色に輝くのだろう。右手の山容はサクラグチか? (サクラモチのほうがいいな…ふと思ったりする)植林が山頂近くまで這い上がっていて、ちょっと興ざめだが、一度は行ってみたい気もする。

c0097754_1559089.jpg 二次林に出て突然差し込んだ陽射しに周りが輝く。見上げると新雪を乗せた樹枝の向こうに青空と朝の太陽! でも、ちょっとだけよ~(^_-)と、すぐに雲が覆って仕舞う。このー!
 杉の木に巻かれた黄色のテープに「政子→」の記載。(Kさんのだな?!) ありゃ、ここにも「カモシカ荘→」テープ! ちょっと多すぎるよ、Kさん。(@_@;)
 自然林になると、いきなり積雪が深くなる。ちょっと休憩してスノ―シューを履く。やっぱりこのほうが歩き易い。


c0097754_1605769.jpg ピークへ。政子だ!と思ったら違った。手前のピークらしい。もう少し歩いて、政子へは12時前になってしまった。ダムから2時間以上も掛かっている。先はまだ長そうだ。ちょっと不安になる。








c0097754_1615777.jpg 政子からは平坦な尾根を進み30分もかからず奥草山(おくくさやま=co820p)。名前の通り平坦な草山?(雪で分からないが…)で、いい感じの台地だ。

 昭文社地図ではこの先の.811pに山名が記されているが、標高はこちらが高い。
 その.811ピークへは20分。ここにも黄色テープで表示がある。




c0097754_1622080.jpg Kさん情報によると、ここから.992p間に痩せ尾根があるらしい。.811pから下りだすといきなりその地点に遭遇した。両側とも(樹木はあるというものの)滑ったら止まらない急斜面。細い尾根の真ん中に張られたシカ除けネットはズタズタに破れて、潜っても跨いでも足やザックに絡みつく。最悪は足元。風で飛ばされ残った雪がカチンカチンに凍っていて、とても足を乗せられない。(@_@;)
 先行のたふ~さんが下る途中で「スノーシューを脱いだ方がいいよ」とアドバイス。安全地帯までバックしてシューを脱ぐが、登山靴では余計に滑りそう。アイゼンを車に置いてきてしまったことを悔やんでももう遅い。
 まあ、それでも人生に未練が薄く開き直りが持ち味のbiwa爺は、(もう、諦めて引き返す…)と、弱音を吐く寸前で踏みとどまり、(津波が追いかけてくると思ったら逃げるしかないやろ!)とヤケクソ再チャレンジ。なんとか通過! 単独なら臆病風に負けてゼッタイ引き返していただろうに。
 (このレポお読みの方、凍結日和にはくれぐれもアイゼンをお忘れなく~)

 さて、ここでかなり時間と体力(気力も)を費やしてしまった。おかげでスピードは落ち、何度も繰り返すアップダウンに消耗気味。ガスで見晴らしが利かないのも、意気が上がらない要因だろうか。右が切れ落ちた急斜面の左を巻き気味に登る。雑木に掴まって体を引っ張り上げるが、今度はその木の間をザックが通過できない。さすがのMSRシューも崩れる雪に踏ん張りが利かない。ザックを降ろし、一旦上に回わって引っ張り上げる。息が切れて一休み…。(>_<)
 
c0097754_1632425.jpg めざす.992pはまだまだ先だ。ここでも開き直りの心境で、黙々と急斜面を登ると「.992だよー!」とふ~さんの声。おお!やっと到達だ!
 見れば、ここにもKさんの黄色テープで「p922」。ん?「p992」でしょ? Kさん、いつか付け直しておいてくださいね。
 もう17時を回っている。「ブナの木平」まで到達は無理かも?と思っていたが、ギリギリ間にあうかも。ふ~さんが適地調査で先に進んでくれる。
 平坦で快適な尾根なんだが、もう体力は残っていない。トボトボと進むがなかなか…。日没は17時半ごろだろう。もうすぐその時刻。そう言えば昨年の御池岳でのテント泊でも夕陽と競走してテーブルランドの西端を徘徊したんだった。同じようなことやってるなあ…。(>_<)
 あたりが薄暗くなってきたころ、前方から奇声が聞こえた。まるでシカの求愛コール。いや、ふ~さんの救愛の呼び声だったのだ。そこは適度な間隔で並び立つブナの林。風もなくテント泊にピッタリの広場だ。

c0097754_1634998.jpg さっそく雪を踏み固め、まずはテントを張る。疲れで動作が遅い。アウターの下にダウンを着込み、雪の食卓を作って夕食の準備。メインディッシュはふ~さん鍋。「ユーケントン」なる地場食肉を滅多やたらに切り刻んだ野菜類と一緒に煮込んだスタミナ鍋である。
 鍋が炊ける前に、biwaco亭の恒例焼き物。今回は一夜干しマイワシの姿焼き。担ぎ上げたビールで1日目の奮闘をねぎらい合う。おっと、雪の上に置いたビールがもう凍りだしてる。シャリシャリビールもいいけど、あまりに寒い~! ホットワインにホットチューも。こっちの方が寒い夜にはよく似合う。
 うめ~!うめ~~! ヤギになった訳じゃないけど、つい口をつく。寒い体が胃の中から温まっていく。何度も炊き増し、お替りし、用意された食材をみごと完食! 
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 おお!あの明かりはなんだなんだ。西側の木々の間に光のページェント。下界の街の灯だ。日野か甲賀の町だろうか?
 あまりの寒さに高度計に付いた温度計で測ってみると、-10℃で停まっている。これ以上は測れへんのやろか?
 寒さに耐えきれず、食べつくした夜宴は9時前でお開きに。テントに潜り込むが、さあ、この寒さを凌げるのか? 用意してきた防寒対策のひとつは張るカイロ。足の裏に1枚ずつ。腰と背中に一枚ずつ。もっと持ってきたらよかった。それでもホカホカと暖かい! 足の防寒に沢用のネオプレーンスパッツ。これ、「ゾウ足」の代用にもなり、夜中のオシッコ時にも役立つ。
 失敗はシュラフカバーを入れ忘れたこと。やっぱり、なんかあると思ってたら…。
 明日は晴れるかなあ…。予報では雪。起きたら雪に埋まってるカモ?
 
 そんなことを考えながら、いつの間にか眠りに着き、なんとか朝を迎えることができました。

 第1日目 完
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Commented by 蜻蛉 at 2012-02-25 08:32 x
楽しい山行記を読ませて頂きましてた♪
下界の日常とは違った感動的な夜ですな!!
わたくしは今、嫁の実家である宮崎県にいます。天気は曇りで観光にはいまいちですけど、これから高千穂峡に行きます。
とうとう今月は山のドコモも行けず、悲しい2月でした。

Commented by たんぽぽ at 2012-02-25 12:28 x
Biwa爺ちゃま、こんにちは~
バ~ジンバンビのぽぽんたちゃまで~す。

2012年は速攻レポですね。
やっぱ辰年は気の入れようがちゃいますか?
極寒のテン泊、ぽぽたんにはもうマネできまへん。
Biwa爺ちゃまはやっぱ若い!!
Commented by biwaco06 at 2012-02-25 13:28
蜻蛉さん~
南国で奥さん、義父母孝行ですか~。高千穂峡だなんて、羨ましいじゃないですか! やっぱり真冬の雪山は寒かったですが、それより、怖かったです。(@_@;)
ドコモいけなかったら、自転車もらえるとこにでも変えたら?
Commented by biwaco06 at 2012-02-25 13:34
ポポンタちゃん~
レポ覗いていただきアリガトさんです。山とご無沙汰で書く材料がなかったから満を持してのレポでんがな~(^_-) ヤブへは介護人がアップするでしょう。ツツイテ下さいませ。
しんどうて、寒うて、老体にはこたえましたです。来月のツアーはどうやらムリみたい。大勢のお客さん、ご案内ご苦労様です。ご無事を祈ってますね。バンビによろしく~m(__)m
Commented by kitayama-walk at 2012-02-28 15:20
 biwacoさん、こんにちは。
 綿向山南尾根、何とか登ることができたようで、よかったですね。私も昨年12月10日(無雪期)に政子・奥草山経由で綿向山までピストンしましたので様子はわかります。P811の先のヤセ尾根の下りが危険と思っていましたが、やっぱり凍結したさらにヤバくなっていたようですね。さらに、P811からP992までの間が結構長く、小さなアップダウンを繰り返すので疲れます。P992手前の急登がきつかったでしょう。右手が断崖になっているので要注意の箇所です。P992から少し歩いて樹林のなくなるところが平坦地になっていますので、ここでテント張ったんしょうね。

 因みに、無雪期のピストンのコースタイムです。
900かもしか荘 910尾根取付 1010政子1020 1030奥草山1040 1200P992 1225綿向山1300 1315P992 1435P811 1450奥草山 1500政子 1410林道 1430かもしか荘
Commented by biwaco06 at 2012-02-29 18:32
kitayama-walkさん~
事前のアドバイス、ありがとうでした。
テン泊地はその通り。平坦台地の綿向山寄り、樹木のない斜面の下あたりです。翌朝はその斜面を、眺望を楽しみながら登りました。

で、kitaさんのコースタイム…早過ぎ~!まるでトレラン並じゃないですか(@_@;) こちらは政子まででも2時間半もかかってます。やっぱ、一緒に山行くの、やめよかなあ…(^_-)
Commented by ふ~さん at 2012-02-29 23:09 x
biwacoさん、お供頂きましてありがとうございます。初日の
気象条件はかなり厳しかったですが、二日目の晴天には快哉を叫びたい気分でしたね。biwacoさんのおかげで楽しい思い出が出来ました。また、よろしくね~
Commented by ヒイママ at 2012-03-01 12:27 x
biwacoさん、ふ~さん、御無沙汰です(^^)/
これに行かれたんですね。冬山テント泊、さすがなお二人ですね。

綿向山、知りませんでした。樹氷で知られるポピュラーな山なんですね?調べてみます。
でもやっぱり寒そうで。(汗)←当たり前。
「うめ~!うめ~~!」と温かい物にヤギになったbiwacoさん、笑えました♪
二日目は快晴で良かったですね。写真が眩しい。(笑)
また楽しい山行記録、楽しみにしてます。

そそ、先日日帰りで、あの日野山へ登ってきましたよ。お二人の大好きな藪尾根ルートで。(笑)
Commented by biwaco06 at 2012-03-02 22:05
ふ~さん
こちらこそ、なにかとお助け、ありがとうございました。おかげであんな素晴らしい翌朝を迎えることができました。
なんとか体も回復して、28日には比良へ行ってきました。
レポ、待ってますね~!(^^)!
Commented by biwaco06 at 2012-03-02 22:12
ヒイママちゃん~
お久しぶり~!(^^)! お元気そうでなによりです。
今年は結果的に初山行が今ごろになってしまいました。
これから遅れを取り戻さないとね。(^_-)
-10℃以下の雪の中での宴会は、さすがにヒエヒエでした。ホットチューが胃袋を温めてくれるのが実感できましたよ。また、日野山オフpart2でもやりたいね~!(^^)!
Commented by 摩耶山さん歩 at 2012-04-22 08:06 x
あたらしいPCでURL喪失後 はじめてです。
ROMばかりも失礼かと、
CHIKAさん 掲示板で時々 お目にかかっていました。
また 拝見します。
ありがとうございました。
Commented by biwaco06 at 2012-04-22 10:37
摩耶山さん歩さん~
いらっしゃいマセ(^^)/
おやおやPCパンク?それとも新規にパワーアップでしたか!
ROM専はちっとも構いませんが、コメ戴けるともっと嬉しい!(^^)!
最近は美濃方面のヤブ山ばかりで六甲方面は滅多に行きませんが、ずっと昔、お多福山からだったか、神戸の海を見下ろしてたのを思い出します。
Chikaちゃんのバイタリティと好奇心の旺盛さには圧倒されますね。
このブログも滞りがちですが、また覗きに来てやってください。
Commented by kitayama-walk at 2013-02-11 20:14
 2/3の山行で、間違った表示のP922をちゃんとP992に直してきましたので報告させていただきます。これは気がかりだったので、できるだけ早く行こうと思っていました。ふ~さんにも確認していただきました。
Commented by biwaco06 at 2013-02-11 22:23
kitayamaさん、どうも~
訂正山行報告、シカとご査収させていただきました。せっかくお誘いいただいたのに、残念無念の念仏ハゲ(いや文三ハゲ)ですワ。(-_-)
16日のスノー衆もダメみたいですけど、替わりにラッセルがんばってきてくださいマセ~。
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by biwaco06 | 2012-02-24 17:02 | 鈴鹿 | Trackback | Comments(14)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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