中央アルプス

快晴の木曽駒ヶ岳でツエルト初体験のはずだった…《第2日》

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《2日目》
8日=7合目避難小屋6:30~玉の窪山荘~10:15駒ヶ岳テント場13:00~宝剣岳~16:10テント場

珍しくまだ暗いうちに起きて朝食の準備。α米の五目御飯をお湯で戻して15分。待つ間にコーヒーで目を覚ます。小鍋でワカメゴマスープ。
昨日の夕飯はα米の白飯にレトルトのスキ焼丼の素をぶっかけ、イワシの味噌煮(缶詰)までつけて全部平らげた。そればかりか、同宿者から肉野菜炒めのご馳走を相伴させていただいて、満腹タラフクの罰当たり状態だったのだ。
そうそう、書き忘れないうちに記述しておこう。今回は長丁場のためもあって、なんと、アワワは1缶も持ってこなかった。これ、忘れたのではなくて、心を強くして拒絶したのだ。まあ、しかし、それでは寝るに寝れないだろうと、焼酎(焼酒ではありませんから…)を少々。

そう言うわけで、まだ胃の中はヤヤもたれ気味。五目御飯は決して不味い訳ではないのだが、1袋260gは食べきれない。五目ちゃん、ごめんね(-_-;)とチャックで封をし、昼食時に食べることにする。





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5時過ぎ、駒ヶ岳~茶臼山の尾根の空が赤紫に染まる。朝焼けだ。外へ出て眺めるが、みるみる色は変わって10分後にはたんに明るい東の空に落ち着いた。
小屋に戻ると同宿者は出発するところ。お礼を言って別れる。
c0097754_21433426.jpgc0097754_21443266.jpg6時には出発したいなあ…とは思っていたが、結局6時半になる。今日は木曽駒山頂を踏んで、テント設営。空身で宝剣から三ノ沢岳をピストン―の予定。時間的には余裕があるはずだ。
小屋の前の釣鐘をストックで叩くと、思ったより大きないい音がした。
紫色のトリカブトの花、ナナカマドの赤い実、名前は知らな白い花などを見ながら麦草岳の東斜面を巻くようにルートが付いている。岩壁のトラバースエリアになり木の橋がいくつか渡ると8合目。小屋から丁度1時間。
ここまで水場らしい水場はなかったから、やはり昨日の判断は正解だった。(ただし、避難小屋には8合目水場から引いた飲料水がポリタンクに入れてあるので利用できる←昨日、水汲みに行ったあとで気が付いた)

c0097754_21454462.jpg8合目で2500mほどなのでそろそろ森林限界かとは思うが、ダケカンバやナナカマドなどの樹木や草がみっしりだ。快適な稜線はまだまだ?
やがてカールへ出ると、玉ノ窪山荘が目に入り、ジグザグに石の転がる斜面を登る。ここまで来ると、さすがにアルプスっぽい雰囲気。山荘は石塀で南側からの風を防ぎ、建物と石塀の間が通路になっている。この日は小屋番さんはお休みで、中には入れない。あとでわかったが、夏山シーズンは8月下旬で終わり、9月は週末だけ営業している。(頂上山荘も同じ)
鳥居のある御神体の前を通り、山頂へ向かう。岩場を縫うように緑色のロープでコースが区切ってある。高山植物などの保護という目的かもしれないが、ガスの時など迷わなくて済むので安心だ。まあ、自由なコースを歩きたいのに!と思う方には不満かもしれないが…。

c0097754_21464098.jpg登りきると山小屋の前に着く。頂上木曽小屋だ。小屋の前で高齢(?)の男性にである。登山者ではない。小屋番さんらしい。休憩がてら少し話をしてからテント場へ向かう。小屋前から山頂へ直登する道があるが、右から巻いていく道のほうが早くて楽そうだ。
駒ヶ岳の南東直下に頂上山荘とテント場がある。小屋が見えるところまで来て驚いた。向こうからぞろぞろと人の列が続いている。この二日間、出会ったのは愛知の二人と小屋番さんだけだったのに、この山にはこんなに人がおったんや!と、なぜか感慨深い。千畳敷からのロープウエーハイカーだろう。みなさんデイパックかウエストバッグだけの人も。そうなんだ。無理してテントや避難小屋で寝なくても、日帰りで十分やってこれるのだ。営業小屋で泊まれば時間的にもタップリ楽しめる。頭をリセットして、こんな山歩きに切り替えるって手もあるのかなあ…(-。-)y-゜゜゜
と思いながら、テント場へ下る。10時10分。

c0097754_21481547.jpgここは地形からか南西風が強いのだろう? テントサイトの南西側に石を積み上げて風除けにしてある。テントの数はまだ10張余り。一番石積みが高そうなスペースにザックを降ろす。
テント泊といっても、今日はテントは無いのです。あるのはツエルト。1ヵ月前のハプニングに懲りて急きょ購入したグッズだ。で、今回はその初張体験なのである。
さあ、ツエルトを張りましょう。回りを見ると…テントばかり。張り方は一応家で試張してきたので大丈夫だ。
ストックを支柱に四方から張綱の先を適当な石に結びテンションを架ける。あれ…?こっちを引っ張ればあっちが倒れる。せっかく立てたのに風で倒れる。テントならポールを通すだけやのに…(-_-;)
それにしてもテントと比べて貧弱なこと。一戸建て高級住宅街のなかに紛れた仮設住宅みたいやなあ…(@_@;)
なんとか棟上が終わって時計を見ればなんと12時だ。これで三ノ沢岳は消えた。とにかく昼ご飯にしよう。といってもまだ食欲がない。朝の五目御飯の残りも食べる気にならない。とりあえずお湯を沸かし、ゴマスープを作る。サンマの味噌煮を開ける。

回りのテントが増えてきた。ツエルトも2張り目が! こちらよりしっかり張っている。
どうやら頂上山荘は休業。この時期は週末だけの営業らしい。テントの申し込みは宝剣山荘。ついでに(いや、ゼッタイ!)アワワも要るし…宝剣岳くらいは行ってみよう。
 
c0097754_21495598.jpg目の前の中岳を越えて宝剣へ向かう。ロープウエーのお客さんが列をなして降りてくる。中岳のピークでソロの若い女性がケータイを手にしている。
「圏内ですか?」
「……?」
「ケータイ、通じてます?」
「ああ、大丈夫です(^o^)」
「どこの機器? ●△かなあ?」
「ええ、そう。メール飛びました」
「でしょう、カイくんとこのは飛ばんのですわ(-。-)y-゜゜゜」
「あれ~(^O^)/」

こんなむさくるしいオジンに合わせてくれる、いい娘だ。(^_-)

「シャッター、いいですか?」
これ、biwa爺でなく娘さんのセリフでっせ。
もちろん、OK!(^^)!
宝剣をバックにカシャ!
お返しにこちらも撮ってもらう。
彼女、決して「山ガ」ではない。チェック柄の山シャツに長ズボン。40Lくらいのバックパック。クラシックスタイルのレッキとした「山女」なのだ。
こういう出で立ちは中高年女性ですら減少気味で、20、30代の女性の中では今や希少種。絶滅危惧種と言ってもいいカモ?
いつもなら、ここで彼女のプロフィール(個人情報)などに迫るのだが、理性のバリアがシャットアウト。ロープウエー駅へ向かって下山する彼女を「気を付けてね」と見送るしかなかったのでありました。

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c0097754_21504612.jpgおお!フジヤマ~! 南アルプスの向こうにちょっと霞みながら、あのお姿が拝めるじゃあ~りませんか!(^^)! 宝剣の右手には予定していた三ノ沢岳への尾根が一望。う~ん、やっぱり長いなあ。行かなんで良かったワイ。
眺望を楽しんでから宝剣岳へ向けて下る。
山荘の裏まで下ってくると、宝剣岳の岩稜に登山者がヨジヨジしている。天気もいいので、取り敢えず行っておきましょうか。

c0097754_21554661.jpg今度は愛知県の若者3人組と一緒になる。うち一人は完璧な山ガスタイル。男2人もイマドキの山ボファッションがお似合いだ。
中岳の女性が静なら、こちらは動のイメージ。山頂の岩にチャレンジする3人を、使いなれない彼らのスマホで激写する。(写ってたかな?)

ヨロヨロと鎖に掴まって登ってくる中高年組をガマン強く待ってから、下山。
ロープウエー駅へ下る3人と分かれて、宝剣山荘へ。テントの申し込みをして水はどこで?と聞けば、なんと頂上山荘で汲めると。(@_@;)
「ええっ? 閉まってましたけど…?」
「トイレの棟の洗面所に水道がありますから」
「あっ、そうですか」
アワワ500ml(700円)を1本買ってテント場へ引き返す。

テント場に4時。聞いた通り、トイレ棟の引き戸は開いていて、洗面所の水道が使える。しかも、テント張代はスタッフが集金に回ってくるという。つまり、宝剣山荘へ行く目的はアワワを買うことだけってこと?
ラーメンとサラミ、缶詰の残りなどで夕食。地図を広げて明日のルートを考える。予定では将棋頭山から茶臼山の尾根をスキー場へ下るルート。最後の急坂と吊り橋がヤバそうだが、なんとかなるでしょう。
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c0097754_221855.jpgc0097754_222263.jpg日の入りまでに木曽駒の山頂へ登って落日を見よう。
5時半、ヘッデンとカメラだけ持ってガレ道を登る。足許はキャンプサンダルだ。靴履いてきたら良かった。山頂には大きなカメラを手にした男性が一人、夕陽を狙っている。
御岳の左に落ちていく夕陽が徐々に空の色を変えていく。明日の天気を疑う余地はない。

寒い寒い!ライトダウンを着込んでいても寒さがこたえる。降りてきたテント場はもうほとんど闇の中だ。狭いので、炊事具などは夜露に濡れないようにビニールシートの下にほおり込み、シュラフと衣類と一緒にツエルトに潜り込む。
隣りの学生ワンゲルのテントがうるさいがそのうち静かになる。
明日のルートを思い浮かべながら、オヤスミ~

3日目に続く
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Commented by 白山 at 2013-06-13 21:16 x
近々三ノ沢岳にツエルト泊で行こうと思って調べていたら、biwacoさんのお顔が....(°д°)
びっくりです(°д°)
以前、木を使ってツエルト泊したのですが木曽駒ヶ岳のテント場だとストック要りますね。
参考にさせてもらいますね(*゚▽゚*)
Commented by biwaco06 at 2013-06-14 23:29
おやおや、こんなところで~(^.^)/~~~
ツェルト泊で三ノ沢ですか! この時は2日目はバテて木曽駒のテン場でダウン。3日目は未明から雨で、予定の茶臼山の尾根は諦めました。いつかリベンジしようと思ってるのですが…。
山頂下のテン場には石はいっぱいあるのでペグは無用。ストック2本を支柱にロープで引張ればツェルトOKですね。水はトイレ横の水道で。ビールは宝剣の小屋でロングが700円でした。いつ行くのかな?晴れたらいいね~(^.^)/~~~
Commented by 白山 at 2013-06-15 13:17 x
もう明日にでも行きたい感じです☆
雷が怖いので天気予報と相談です(´・_・`)
数週間前に立ち寄った時は雪に覆われていましたがもう雪はなさそうですね(´Д` )
700円....ビールは担ぎ上げます(´Д` )ノ
Commented by biwaco06 at 2013-06-15 18:13
白ちゃん~
そんなに慌てないで、しっかり天候を見てからにして下さい。とはいっても、いよいよホンマの梅雨に入りそうですね(@_@。
ロープウエー利用ならビールのボッカも大丈夫ですね。また20kg担ぐのかな?
ツェルト泊は厚めのマットをお忘れなく~(^^)/
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by biwaco06 | 2011-10-16 22:23 | 中央アルプス | Trackback | Comments(4)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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