美濃・奥越・湖北

春の気配の蕎麦粒山で嬉しい出会い

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【 日 付 】2011年4月10日(日)
【 山 域 】奥美濃/蕎麦粒山 

【メンバー】単独
【 天 候 】快晴、微風~弱風
【 ルート 】坂内広瀬(大谷川林道)-工事用広場(駐車)7:05-co1000jctピーク9:05-・1075標高点9:35-最低鞍部9:45-10:50蕎麦粒山11:10-11:30昼食12:35-・1075標高点13:05-co1000ピーク13:30-14:40駐車地

c0097754_17443100.jpgこの春は江越美(近江、奥越、美濃)の山にハマっている。金糞、横山、上谷、美濃俣丸…に続き、今回はトンガリピークの蕎麦粒山に行ってみる。ルートの起点は先週に確認済み。初めての山だけに不安はあったが行ってみてダメなら引き返そう。
R303の八草トンネルを抜けると美濃の国。さすがにトンネル出口には雪が残る。しかし、川上トンネルを抜け、少し下るともう雪はない。先週はまだ残っていたのに、融けだすと早いもんだ。
広瀬から大谷川に沿って林道を遊ランド坂内方面へ進む。工事用の車両置き場はすぐ。車はここまでしか入れない。
c0097754_175449.jpg仕度をして河原へ下りる。先週の下見では対岸への橋がV字形に折れていたけど、跳んで渡れば大丈夫やろ?
でも、見れば先週より川の水量が多い。昨日は雨だったし、気温も上がって雪解け水が増えているのだろう。橋の真ん中の水流部分は幅1mちょっとくらいだ。おずおずと足を掛けようとしてストップ! なんと水没していない部分が凍ってツルツルなのだ。これじゃあ渡るのはとても無理。
諦めて上流ものぞいてみるが、他に渡れそうなところもない。先週は帰り道の渡渉だったが、今日はスタートでの難関。まさか濡れるわけにはいかないし…。最後の手段は靴を脱いで渡るしかない。
覚悟を決めかねて工事用プレハブ小屋を覗くと、軒に雪で壊れた簡易トイレのドアが畳んである。ん?これ、使えるかな? まっすぐに延ばすと2mくらい。これを橋の上に置けば…。ちょっとお借りすることにして、橋まで運ぶ。流されないように注意しながら橋の上にドアを置き、四つん這いになって…見事クリア! 

そんなこんなで、スタートが遅れた。




c0097754_1765965.jpg河原からすぐ、尾根の突端を左へ回り込むようにはっきりした林道並の道が付いている。少し歩くと右手の植林帯へ入り、ジグザグに登って行く。このあたり、もう雪はない。傾斜はかなりきついが歩き易い道だ。
右手に谷を隔てて延びる林道が見える。あの林道を詰めて、反時計回りに蕎麦粒山へ到達するのが通常ルートらしいが、新しい道ができたと聞いたので来てみたのだ。周回すれば帰りはあっちを下ることになるんだなあ…、とボンヤリ考えながら歩く。
実は帰り道は決めていなかった。五蛇池~黒津経由の大周回ルートはとても無理だろうが、小蕎麦粒山の肩から南の枝尾根を林道へ下る昔からの夏ルートがいいかも? まあ、どっちにするかは行ってみてから決めようと思っていた。

マンサクの花が咲いている。予報通り、昨日とは正反対の快晴だ。気温も思ったより暖かく、軽装でも汗でダクダクになる。45分ほど歩いて汗拭きと給水。「中村園本店」と染め抜かれた紺色の布が木に縛り付けてある。なんの呪(まじな)い、それとも宣伝かな? 

c0097754_1775290.jpg標高800m近くから急に雪が繋がる。アイゼンを履く。今日はスノ―シューはお役御免で、念のためワカンを担いできた。雪面の凍結はないが締まった残雪なので沈みこまない。このワカンも用無しになるのだろうか…。
右にはずっと蕎麦粒山が見えている。「ここまで来れるかな? 早よおいでや~♪」と手招きしているみたい。それにしても、あのトンガリコーンはどうだ! 登るにつれ角度が増してくるように感じる。


c0097754_1791755.jpgc0097754_17105011.jpgコンター1000mのjctで尾根は北向きに曲がる。少し下あたりからブナの若木の森が続く。右側に張り出した雪庇は固いので注意しながらその上を歩く。正面に蕎麦粒山が迫り、樹間からは北西側の山々(左千方、三周ヶ岳、高丸、烏帽子など)が見え隠れ。南の金糞岳はとびきり大きく白い。またまた今度も「脇見運転」の稜線歩きだ。
c0097754_1712131.jpgc0097754_17133055.jpg・1075ピークは手前をスルーして最低鞍部へ。ここもいい感じのコルで、ブナの大木に囲まれてテント泊にピッタリの場所。さあ、ここから最後の急登だ!
しかし、正面に聳え立つ蕎麦粒山は高い。あそこまで1時間はかかりそうやなあ…。給水、カロリー補給して、気合を入れ直してチャレンジ。だんだんと勾配が増してくる。痩せ尾根の右側が切れ落ちている。ヤバくなると左手の樹林(ヤブ)へ逃げる。ヤブには夏道用の切り開きがあるが、急斜面なので木の枝や根っこを掴んでの登りになる。雪稜-ヤブ-雪稜…の繰り返しで、最後は雪の上を登って、山頂へ到達。おお、11時前だ。下から4時間を見ていたので、自分としてはまずまずのタイムである。

c0097754_17145694.jpgc0097754_17152995.jpg山頂到達のちょっと前、思いがけない出会いがあった。
下を振り返るとひょっこり単独者が現れた。ちょっと挨拶だけして、黙々と山頂へ。
周りの景色に酔いながら「どちらから?」とか、ありきたりの話をする。
「三重県から…」「先週は天狗山へ行ってました…」なんてことをおっしゃる。
んんん…? ということは…! 
「ひょっとして、sky-walkerさんでは?」
ピンポーン、ビンゴで!
蕎麦粒山のてっぺんで名乗り合う二人に春の日差しは暖かい~♪
写真を撮りあい、山座同定のひとときであった。

biw「先週は美濃俣丸行ってたんです。あれがそうだと…」
sky「あれは伊吹山ですよ」
biw「あっ、そうですね、ハハハ…(@_@;) 遠く見えるのは白山ですよね?」
sky「白山は…今日は見えないみたいだけど…」
biw「あっ、そうですね。ははは…(@_@;) なら荒島あたりかな?」

いい加減なもんである。「三べん回ってワン!」でもなかろうに、あまりの大展望に方向感覚もマヒしてしまっている。(通常でも怪しい…か?) sky-walkerさんの冷静沈着さが羨ましい限り。

さて、どこから下ろうか? こんな頭で考えたら命がいくらあっても足りない。さっそくsky-walkerさんに判断を仰ぐことに。
小蕎麦粒山はすぐ前に見えている。あれを越えて五蛇池から黒津へ回って…?
…これは当然却下だ。敢えて死に急ぐことはない。
ならば、小蕎麦粒山の手前からの尾根を下って大谷川林道へ周回しようか…?
sky「急斜面で、ヤブっぽくて…。下ってからの林道も長いですよ」
…やはり登って来たルートを引き返すのが一番のオススメということ。
山頂からは黒津も天狗も、その奥の小津権現や花房も一望できたし…、安全ルートを下りましょう。
それにしてもこの山は奥美濃山地のど真ん中なんだなあ…と心から思ってしまう。たとえればルーレットの真ん中の心棒みたいなもんか? 回ってるうちにどっち向いてるのか分からんようになってしまいそうだけど。

c0097754_17163333.jpg長居はしたいが寒い。方針が決まれば、どっかでランチにしないと。大周回でもしようものならランチ時間など取れそうにもない。リターンならゆっくりできそうだ♪
コーンを下ったコルで食事と思ったが、その手前に風が防げそうな場所があった。座席を作り店開き。最近はカップ麺にしている。お湯を沸かすだけで済むのと片付けも簡単。これに加えてオニギリの予備を食べる時もある。今日は食後のコーヒーも用意した。もちろんアワワも控えめなレギュラーサイズで。
この気温は初夏並だろう。汗で濡れた下着のシャツを着替えると、薄いウインドブレーカーで十分暖かい。風も全くないので、嬉しいランチタイムである。ウトウトと眠ってしまいそうなくらい。
そろそろと思って時計を見れば12時半。もう1時間以上になるが、まだ一眠りしても大丈夫なくらい時間はある。

c0097754_17183483.jpg周りの山を眺めながらの下山。往路でスルーした・1075ピークにも寄ってみる。稜線の雪はほんの3、4時間前の往路と比べてすっかり緩んでいて、ズボッと踏み込むところもある。景観に気を取られていると雪の割れ目に足を取られる。命だけは取られないよう、要注意!
ブナ林のco1000ピーク(と言ってもとんがってはいない)は、まっすぐ進めばホハレ峠へ下る。林道の雪がなくなればそっちからのほうが近いだろう。
ここからやや急な下りになるが、緩んだ雪を崩しながら走るように下って行ける。ふ~さんなら、ウサギさんのように駈け下りるだろう。雪が切れたところでアイゼンを脱ぐ。雪面慣れした足が、なかなか地道になじまない。底が固い登山靴はつんのめりそうに感じて足の指先に力が入る。

下山路からは左手の対岸に切られた林道が見える。雑木越しに状態を見て、冷や汗ものだ。林道には急斜面からの雪が被り谷底まで一直線ではないか! 先週の源平谷林道も数カ所あったが、それどころではない。周回ルートを下っていたら…と思うと、背中の汗が凍りつきそうに感じた。救いの神、sky-walker様々である。
15時までに下れるかな? と思っていたが、植林地を過ぎて河原に降り立ったのは14時半を少し回ったころ。ちょっと早すぎるくらいの帰還だった。

車のワイパーには先に下ったsky-walkerさんのメッセージが挟んであった。またオフ会ででも出会えたらいいなあ…と思いながら、帰り支度する。
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Commented by kitayama-walk at 2012-11-30 18:34
 11/3に蕎麦粒山に登りました。旧道コース(一部道迷い)を登り、新道コースの西尾根を下りました。登り5時間、下り1時間40分という結果です。ブログに詳細な山レポをアップしましたので、ご覧あれ!
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by biwaco06 | 2011-04-13 17:29 | 美濃・奥越・湖北 | Trackback | Comments(1)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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