鈴鹿

雪の千種街道を行く~光を求めて山始め

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【鈴鹿】甲津畑~千種街道~杉峠/1月8日=単独
鳴野橋7:40-岩ヶ谷林道-8:55第3小屋-10:15蓮如小屋-13:00杉峠小屋13:50ー14:05杉峠-15:05蓮如小屋-16:55鳴野橋

2011年はもう成人式連休だというのに、初山はまだというテイタラク。「山日和スノー衆」まで1週間だ。年末年始の自堕落な生活でナマった体ではついていけるだろうか? 「庄部谷山中で行き倒れの高齢男性を発見…」なんてニュースが地元紙の片隅に載ることを思うと、なんだかお尻がウズウズしてきた。
c0097754_2126213.jpgお天気は8日がまずまずらしい。このところ日本海側や山中は波状的な大雪が続いている。積雪量も分からないので近くにしておう。となると、やはり千種街道あたり…

永源寺の甲津畑に入ると路上に雪。除雪は渋川のキャンプ場までだ。20㎝くらいなので4駆に切り替えてそのまま鳴野橋へ。一応車のトレースはあるが今朝のものではない。橋の手前のスペースに方向転換して駐車。他には車はない。





c0097754_2127394.jpgc0097754_21264120.jpg7:40、雪の岩ヶ谷林道、フジキリ谷の水音を聞きながら進む。すぐに案内板のある広場。だんだんと積雪量が増えてくる。
善住坊の隠れ岩。雪で案内板の上半分が隠れている。やっとこさで桜地蔵さん。お供えは日本酒が2本だけだ。羊羹がないということは洞吹さん、お詣りはまだなんかな?
鈴を鳴らして、今年一年の山の安全と健康、家族安寧を祈願して二礼二拍。しかし小銭入れを車に置いてきたのでお賽銭はなし。(これでは御利益ナシやなあ…)

c0097754_2128368.jpg8:55、金橋を渡り第3小屋へ。カンヌキの角棒を外し中へ入り一休み。この小屋もいきなり出現したときは「なんでこんなところへ?」と違和感があったのだが、たしかに積雪期の休憩にはピッタリのお助け小屋だ。
汗をぬぐい、テルモスのあったかいお茶を飲むとホッコリする。アンパンを齧ってエネルギー補給。
ここらでワカンを履きましょう。一人はいくら時間がかかってもいいので気が楽だ。来週はスノ―シュー隊の一員なのでモタモタしてはいられないのだ。今日はそのための練習でもある。手際良く脱着できるようにしっかりレッスンしておく。

c0097754_21291889.jpg途中の左の尾根か谷筋からタイジョウへ登り、尾根通しでアゲンギョからイブネへ…などと安易な考えもあったので、取り付きを探しながら街道を進む。前には植林帯から入って・911の東の鞍部へでたことがあった。しかし、雪を被った杉の林床はズボズボと沈みそう(><)。もう少し先の尾根から取り付こうか…。いっそ、ツルベ谷分岐あたりから、・891へ伸びる尾根はどうかなあ? と思ったが、見ればけっこう傾斜がキツそうだ。またまた針路変更だ。

時計を見ればもう10時を回っている。なんでこんなに時間がかかるのか? 改めて気付いた。朝から一人でラッセルしてるんや! トレースはシカの足跡だけ。彼らはなんで人の歩く道を良く知ってるのかと不思議になる。ところが不用意にあとを辿っていると、谷底へ案内されたりヤブに誘われたりもする。
c0097754_2130931.jpg10:15、蓮如小屋(第1小屋)に到着。駐車地から2時間半もかかってしまった。ここは入口のドアがないので雪が吹きこんで中のベンチも白くお化粧している。
さあ、これからどうしよう? タイジョウは諦めるとして、その先は杉峠まで行ってから考えよう、左のイブネか右の雨乞岳か…(なんて、その時はまだそんなこと考えていたのだ)

10:35、杉峠へ向けて出発。積雪は更に増え、吹きだまりはワカンでも膝まで沈んでしまう。小屋の近くの木には「杉峠まで65分」とあるが、それは無雪期のこと。3秒に1歩として1分間に50㎝×20=1000cm、1時間600mか…(><)、峠まで距離はどれくらいなんだろう? 12時までには着くかなあ?

c0097754_21311888.jpgすぐに大シデ。雪化粧の古木もまたいいもんだ。谷を隔てた北側に・891ピークからタイジョウへの稜線がクッキリ。(あっち行ってたら、今頃は涙の撤退やったなあ…)
踏み跡がないのでルート取りが難しい。いずれにせよフジキリ谷から外れなければよいのだ。夏道を思いだしながら進む。
谷の右岸に渡る橋は昨年だったか、しっかりした橋に架け替えられた。が、渡ったところからのトラバース道は、初めてなら絶対にわからないと思う。雪に覆われて凹凸のない斜面中腹を夏道を確認しながら通過する。ヤレヤレ…。

c0097754_21322419.jpgなんや、これ? 巨樹の隣りに横たわる恐竜のシッポ?のような異物。近寄ってみればベージュ色のキノコがびっしり! 有毒か美味かは分からないがさすがに食用にする気にはなれない。
向山鉱山跡は3年前に単独で雪中テント泊した場所。夜中に鉱夫さんたちの嗚咽を聞いたような気がするが、正体はフジキリ谷の沢音かシデの枝を揺らす風の音だったのかも…?

ルートはまた左岸へ移る。
c0097754_21342296.jpg標高900m近くだろうか? 線を引いたようにそれより上の木々が白く化粧している。陽が当たればきれいに輝くのだろうが、上空はガスに覆われたままだ。今日の予報では午後から晴れだから、登り着くころにはスッキリ青空~!のはずだ。
「一反ぼうそう」の大木はまだ健在だ。このあたりまで来て白い化粧の正体が分かった。霧氷である。エビの尻尾とはちょっと違って、透明の氷の結晶のようなトゲトゲ。まあ。山ガのみなさんが睫毛に塗って長く見せたがるのと、似ていると言えば似ているかも?(あれって、みんな黒色だけど、金とか銀色とか蛍光色とかにしたらもっとお目目パッチリになると思うんだけど…)

こんなこと書いてるからレポは長くなるし、時間がなくなるんやねえ(><)
一反ぼうそうでふと時計を見るともうすぐ12時半だ! 先を急がないと…。

c0097754_21345931.jpgc0097754_21354064.jpgもう一度沢を渡ると目の前に小屋が現れた。杉峠に近い第2小屋だ。丁度13時。さあ、遅くなったランチだ。もうイブネも雨乞岳も消えた。せめて杉峠から東国を拝んでこよう。
ということでガスに点火。ラーメンを炊きながら、アワワのプルタブを引く。今日はコンビニ弁当にしようかな?とも考えたが、やはり温かメニューにして良かった。やはり半解凍みたいなご飯は美味くないもんねえ。
ラーメンには生卵を落とす。野菜は省略したがネギくらい刻んでくれば良かった。

c0097754_21372223.jpgお昼の休憩はたっぷり50分。本当はもっとゆっくりしたかったが、時間が後押ししてくれるので、そろそろ杉峠まで行ってみる。小屋からはトラバース気味に雪を固めながら斜面を巻く。15分で峠。ガスの中で、西風が強い。ところが東側は晴れているではないか! 上空の黒雲も県境を越えると行き止まりだ。広がる平野と市街地、その向こうには海までが太陽の光を浴びて輝いている。
なんとこの不公平、格差、差別、エコ贔屓、理不尽!
冬雲の下で喘ぐ近江の民がその昔、夢と光明の国をめざして千種街道を越えた理由がわかる気がしたのだ。
あれが某石油翁がのさばる菰野の町か? その隣は三重県の首都・四日市…。
あの海の向こうの半島にも光に包まれた方々がおわしますのだ…。

c0097754_21411653.jpg輝く東国を拝ませていただいたら、現実に戻ろう。また、ガスの中へ引き返す。小屋に置いたザックを担ぎ、来た踏み跡を目安に最短ルートを下って行く。登りと違って楽なこと~♪ 
一反ぼうそうの隣りにモンスターがいた! わあ!闇下で出遭ったら悲鳴を上げそうだ。

新橋のところで二人連れに出会う。今日初めての人間だ。キーキーッと啼くシカには何度も出会ったが…。少し待機してすれ違う。大きなザックだ。
「お泊りですか?」
「イブネあたりでテン泊です」
「杉峠まで踏んでおきました」
「すみません、トレース戴きます」
「お気をつけて~」

c0097754_21415592.jpgc0097754_21422418.jpg青空が広がってきた。明日もきっと好天だろう。新雪の中でテント泊か~、羨ましいけど、寒そうだなあ…。

蓮如小屋で一休み。第3小屋のベンチでワカンを脱ぐ。靴のせいでちょっと足が痛くなってきたが桜地蔵さんにお礼のあいさつ。あとはひたすら下るだけだ。
空を見上げればドンドン雲が晴れていく。今頃は杉峠も晴れているんだろうか? 二人組はどこまで行ったかなあ…

日没寸前、鳴野橋の駐車地に滑りこみセーフ。隣りに大阪ナンバーの車が増えていた。あのペアさんのものだろう。

今年の初山は曇りのち晴れ。ナマった体にはちょっときつかったが、まずまずのスタートになりました。

 
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Commented by 武くん at 2011-01-11 09:10 x
恭賀新年 初春 迎春 
今年の雪山もスタートという感じですね。
いつ「初登り」がアップされるのかとチェックしてました。
今年も(こそ?)、安全登山をしてくださいよ。
本年もどうぞよろしくお願いします。
Commented by 温泉玉子 at 2011-01-11 23:35 x
冬場は甲津畑林道が第一の関門かな?四駆でなければ厳しいですし雪が凍ったらFF車ではキツそうです。

新雪にトレースを刻むのは楽しいですが、苦行とも言えます。
ラッセルお疲れ様でした、いつかスノーシュー体験してみては?比べたら楽ですよ。
Commented by Chika at 2011-01-12 11:29 x
ココってだいぶ前にテント泊されてましたよね~。
雪ん中でー、
 独りぼっちでー、、(-"-;)

今週もワカンラッセルですか?どこも雪たっぷりそうですねー。
ウチはお家でぬくぬくしときます^^;
Commented by biwaco06 at 2011-01-12 23:12
武くん~
いっぱい並べましたね(笑) 厄払いだね~
今年は山始めが遅くなりました。いつでも行けると思ったら、ダラダラするだけ。やはりキレのいいプランニングしないとね!
忙しい今年でも一度くらい雪山行ってみましょうね。
Commented by biwaco06 at 2011-01-12 23:16
温玉ちゃん~
ヤブにもレスありがとう~♪ 千種街道はスノ―シューにピッタリですね。確かに。長すぎるのが難点かな?
シューはかなり安くなったようなので、(購入候補の)選択肢に入れときます。
Commented by biwaco06 at 2011-01-12 23:20
Chikaちゃん~
そうそう、初めてのお使いやのうて、雪中テント泊したところ!同じようなところをウロウロしてるんです。
家でぬくぬくだなんて、ヤツ疲れですか…。まあたまにはいいでしょ。マー君の足がよくなったらどっかで雪遊びします?
Commented by kitayama-walk at 2011-01-14 21:18
biwacoさーん、ようやく始動ですね。足慣らしにしては、かなりハードな山行じゃないですか。積雪量を考えると、このコースはかなりハードです。でも、杉峠まで行き着けてよかったですね。雨乞岳まで登る気力と体力はなかったですか?

 今年の冬は雪が豊富なようで、、またこの週末も積もりそうですね。そうであれば、ラッセル訓練(地獄)どこでやりましょうか?
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by biwaco06 | 2011-01-10 22:03 | 鈴鹿 | Trackback | Comments(7)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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