両白・北陸・飛騨

サプライズの忘年登山はギネスもののロング宴会付き

c0097754_188410.jpg「忘年登山やりましょう」とふ~さんから聞いたのは10月初め、御岳三浦山で悪戦苦闘していた時だ。1ヶ月後の焼岳雪中行軍のときには、日程も会場も決まりかけているってことだった。
ところがメンバーは3人だけらしい。しかも相棒の名前も素性も教えてくれない。
なんで? もう少し多いほうが盛り上がるんでは?
しかし、ふ~さんは口に蓋したまま、当日を迎えた。

【福井・日野山、武周ヶ池】11月27日~28日
【同行者】ふ~さん、Biwaco、ヒイママ
【天 候】晴れ・雨

この意外なるメンバー構成は、待合場所でドッキングするまで、いや正確には名のりあうまで予想もつかなかったのだ。ホンマに(><)
まるでこの日の天候みたいに「青天の霹靂」とはこれを云うのかと、驚きの対面であった…。




c0097754_18113282.jpg北陸自動車道の今庄トンネル抜けると無情の雨。派手にフロントガラスを叩かれる。当初は晴れの天気予報は日を追って悪化していた…。南条SAからすぐ東に見える山が日野山かな?
武生ICを出てすぐのコンビニで待ち合わせ。まだだれも着いてないみたいだ。と思う間もなくふ~さんの車が入ってきた。さて、もう一人はだれなんやろ?
予定時刻近くになって、1台の4駆車が停まる。これかな? しかし運転席から降りてきたのは女性だ。違うか…?
あれ、ふ~さんが親しげに挨拶している。ええー? 今日の同行者は女性かいな! 
まずここで驚きその①である。てっきりオヤジ3人組と思ってたんやから…。

やはり、経緯を時系列的に追って記さねば、この不思議な三角関係(?)は理解いただけないのかもしれない。山とネットの出会いとは摩訶不思議。「一期一会」とは言うが決してそればかりではすまないこともある証明のようなサプライズに遭遇してしまったのだ。

「はじめまして、どうも…」
どっかで会ったような、なかったような…? とにかくとりあえず挨拶言葉をかけてみる。
「はじめまして…。でも、本当はそうでもないんですけどね…」と微笑みが返ってきた。
あれれ、それはヤバイ! どこかで出会ってた? 思い出せんぞ…、アルツ頭、しっかりせんかい! 今日のお天気のように、はっきりしない…。

「とにかく登山口まで行きましょうか」
ふ~さんが助け舟だ。それぞれの車に分かれて日野神社へ移動する。

「ほら、夏の赤木沢で…」
ふ~さんがやっとヒントをくれた。
そうかー! 思い出したで~。あの時のカットビ山ガや! 薬師沢小屋を出発するときにも二言三言お話をしたなあ…。抜きつ抜かれつで本流から赤木沢を遡行した3人組の一人や。最後は北ノ俣岳から折立までの下り道、有峰ゲートのシャットアウトに間に合うため、ふ~さんとデッドヒートを演じたという方である。

その時、メルアドを聞きだしていただなんて、ふ~さんも隅に置けない。
それで、この再会忘年会を仕組んだのか…。それなら特定の少人数になったのも納得、納得~♪
(それにしてもヒントを聞いた途端に思い出すのだから、経年劣化した記憶中枢もまだまだ使えそう…?)

しかし、そのあとの彼女の一言がさらなるサプライズだったのだ。
「biwacoさんって、私、その前から知ってたんですよ…」

ええー!!! んんん…? あれれ…? なんで…?

それでも、このアルツ脳はなんとか踏みとどまったのだ。暗中模索の濃霧の中から遠い記憶の糸を手繰り寄せる。
「ヒ、ヒイママ…さん? ひょっとして…」
ビンゴであった! お住まいの「金沢」が脳のシワを刺激したのか?

「ヒイママ」ちゃんと出会った(web上で)のはいつ頃だろう? もう6,7年前になるか? あるネット掲示板の山トピへの投稿がきっかけだったと思う。その後、ブログで山行や子どもの話などを交流していたのだ。わが娘の子育てに共通する子育てレポも楽しく読ませてもらっていた。 

しかし、それがなぜ繋がったの? 
答えはすぐ返ってきた。赤木沢のあと、ふ~さんとのメールやり取りのなかでbiwacoの名前を見つけ、「まさか?」と思いながらブログを確認されたらしい。
それにしても、実体での対面は赤木沢以来だ。その時もお互いヘルメット姿で、ご尊顔をじっくり拝ませていただいたわけではない。
web上の出会いはその場限りと疎かにはできんなあ…、いい加減な書き込みもできんなあ…、と身が縮む思いである。
これでふ~さんのココロがやっと読めたぞ! こんな奇遇をほおっておくのはもったいない。2人で示し合わせ、ひと月早いX'masイヴを演出してくれたわけだ。

c0097754_18264396.jpgc0097754_18284662.jpg神社の横から林道のような登山路を歩く。ヒイママちゃんは自他とも認める「晴れ女」…なのか、60%の雨予報に反して青空さえ顔を見せる。いいぞ、いいぞ!
ルートはいろいろあるようだが、これが一般ルートらしい。「焼餅岩」とか「弁慶の三枚切岩」とかいろんな岩が出てくる。室道には祠と避難小屋があり、室内を覗いて、ここを基地に雪中お泊り登山もいいなと思う。
だんだん傾斜がきつくなり「比丘尼ころばし」なんて急坂も現れた。確かに枯葉に覆われた岩盤の登りで、横っちょの雑木や笹を掴まないと滑り落ちてしまう。

c0097754_18303788.jpgもうすぐ山頂か?と思えるあたりに分岐があり「長命水」へ立ち寄ることに。トロトロと下ると小さな谷筋に水溜りがある。水場というほど水量はない。
引き返すのかな?と思っていたら、二人は前のヤブ斜面を登りはじめたではないか! ヒイママちゃんは「ヤブメンとくると、やっぱりヤブ漕いじゃうんですね…」と言いながら木の枝を掴んでスイスイとよじ登って行く。
ちょっと待って~(><)と声にはしないが心で叫びながらついていく。

c0097754_18322165.jpgそれまでなかったブナが現れる。青空に向かって伸びる幹と枝に真っ赤なカエデの紅葉が色を添える。一休みして撮影タイム。

c0097754_18345184.jpgここから薄いヤブを少し上がると登山路に復帰、すぐ山頂の建物群が現れた。山頂には数人が休憩中だった。いでたちは様々だがみなさん日野山を愛するりピーちゃんたちだ。ベンチで休憩中の男性が連れたワンちゃんの名前を聞くと「キング」。でもリピーターのみなさんは「きんた」と呼んでいる。そのほうがお似合いの中型犬。毛がふさふさで、決して人に吠えないお利口さんだ。飼い主と一緒にもう何百回も日野山に登っている登山犬である。

c0097754_18382972.jpgc0097754_1840038.jpg常連さんの一人のHさんに山頂周辺を案内してもらう。すぐ隣りに三角点のある広場。東側には牧谷越えから野見ヶ岳~岩谷山~魚見峠への尾根が続くが、なんやらヤブっぽくて縦走は大変そうだ。
北側は鯖江など福井の町が望める。低い山ガ島のようにポコポコ。アーチのような虹が架かる。
Hさんが下りのバリルートを案内してくれるという。山頂で出会ったりピーターのみなさんは北側の荒谷から先に下る。そのあとを追うがすぐに姿が消えてしまった。

c0097754_18431452.jpg送電線の小ピークの手前から左へ折れ谷へ下って行く。ほとんど誰も歩かないHさん秘蔵ルートらしい。急斜面だが素晴らしい紅葉黄葉に目を奪われながら下ると、沢を渡って往路に合流した。
ここまで来て雨がパラパラ。急いで神社へ。Hさんを荒谷の日野神社まで送って行く。





c0097754_1846402.jpgc0097754_18445124.jpgさて、今日の本番はこれからだ。魚見峠のログハウスは貸し切り状態。まだ2時過ぎだがお昼も我慢しての宴会準備。この後はふ~さんのリアルなレポがあるので転載をお許し願いましょう。

この三人が集まれば普通の宴会になろうはずもなく、これが、また狂乱狂宴状態。本場もんの干物(これは自信あり)に、それぞれのご当地ものの「くろづくり」や「小鮎の佃煮」に始まり、準メインディッシュの近江牛がじゅうじゅう焼けるのを待つ。塩こしょうしたヤツをサニーレタスに包んで、あつあつで口の中に放り込む。メインディッシュは特製(?)キムチ鍋。当然、酒のピッチも上がりまくり。よもやま話に与太話。山中のやかまし屋たちは時の過ぎるのを忘れて盛り上がる。

c0097754_18475461.jpg外に出たヒイママちゃんが大慌てで我々を手招きする。天頂付近にカシオペア。いままささに天体ショーが始まろうとしている。しかし、冷える冷える。

昼下がりの三時前に開宴したはずだ。ふと気がつけば深夜二時過ぎ。恐ろしい。自己最長とも言える最強の宴会記録だろう。

c0097754_18485949.jpg翌朝、とりあえず、粗相がなかったことを祈って二人に謝っておく。さすが、ふ~さん、大人の対応である。骸(むくろ)のように累々と転がったアルコールの空き瓶や空き缶。やれやれ。しかし、とんでもないウワバミ野郎だ。調理と暖房に使ったガスのカートリッジの量も半端じゃないぜ。

ひたすらまったり朝食とコーヒー&紅茶タイム。お茶うけもガンガン飛び出して、まったく無敵の胃袋の持ち主だよ。

時折激しい雨がログハウスを叩く。思わず窓の外をのぞくと、タピオカみたいなあられ粒が踊っている。午後の用事を控えたヒイママちゃんと再会を期してByeByeする。 (ふ~さん記)



c0097754_1851143.jpgそして翌28日。ときおり霰なのか小雨なのか、冷たい風と共にほほを撫でてくれる。先に帰るヒイママを送り出してから、「行きますか?」「もち、行きましょう!」。二人で岩谷山へ。
ログハウスの隣りに武周が池への絵看板が建っている。片道1時間とある。散策路は岩谷山を巻いているが、せっかくなのでピークヘ行ってみる。適当にヤブに入る。かすかに踏み跡があり、なんとか進めそうだ。

c0097754_18515357.jpg「あったよー!」ふ~さんがヤブの中の三角点標708.9を見つけた。
引き返して散策路に出たほうがいいかな? とも思ったがそのまま下ると回り込んだ散策路と合流。「急がば進め」だな。

c0097754_1853525.jpgco690ピークを経て下ると武周ヶ池だ。思ったより大きな池だ。ガスが漂い、黄葉に囲まれた池はなかなか雰囲気がある。池畔に池をめぐる伝説のいわれを書いた案内板がある。武周=ブショ、ブシ=カジカガエル、なんだって。このカジカは龍神=水神である。たいてい山の上の池の神は龍であり雨を降らせてくれる農耕の守り神なんだなあ。

野見ヶ岳へも行ってみる。この先は日野山へ続いている。いつかきっと歩き通してみたいなあ…と思ったのは、ふ~さんだけかも?

今回もまんまとふ~さんの策略に乗せられてしまった。
でも、《晩秋・初冬の日野山~武周ヶ池-トライアングル驚き再会-日付変更線越えログハウスロング宴会》の三点セットは、滅多に体験できないお宝ツアーでありました。

ふ~さん、ヒイママさん、ありがとう~♪
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by biwaco06 | 2010-12-01 17:47 | 両白・北陸・飛騨 | Trackback | Comments(0)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


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