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鈴鹿

逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪

逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_1443201.jpg【鈴鹿・佐目子谷~姫ヶ滝】9月29日(水)

出合駐車場9:35-林道終点(大堰堤)9:50-10:25・369-13:20ハチス谷出合-13:25姫ヶ滝13:50-林道終点15:15-15:25駐車場

すっかり秋めいて涼しい好天が続く。でもその好天も今日までらしい。明日の昼前から雨模様。いいの? 山は行かんで…
台高の疲れも取れたことだし、そろそろ…
と虫が騒ぐ。

この夏は遠征続きだったので、ここはご無沙汰の鈴鹿にしましょう。
永源寺から銚子ヶ口なんかどうかなあ? せっかくだから佐目子谷から行こうか…?
そう言えばイブネオフの時にzippさんがこの谷からやってきたなあ。
だけど初めてルートで様子が分からん。地図には沢に沿って途中まで点線が延びているけど…。まあ、姫ヶ滝までは行けるやろ…。
前夜、PCで地形図をプリントしておく。奥村光信地図にも載っているのだが、見るのを忘れてた。(><)





逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_14464541.jpg永源寺までは1時間もあれば行けるので朝はゆっくりでOKだ。朝食を済ませ、コーヒー飲みながら新聞を読んで…という軟弱さ。おまけに新しいNHK朝ドラまで見終えてからの出発。
永源寺のいつものコンビニで買い物して、ダムサイトの駐車場に9時過ぎ。平日とあって、R421はトンネル工事のダンプが多い。狭い道なので要注意だ。
谷筋の道がどんな状態かわからないので沢靴を持っていくかどうか迷ったが、今日は背中はサブザックにしたので登山靴だけにする。

逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_1448330.jpgダムに流れ込む佐目子谷の水量はそんなに多くはないみたいだ。車止めの鎖をまたいで左岸に沿う林道を歩く。
左手の沢を覗くとだんだん水量が増えたみたい。そんなことってあるの? そう言えば一昨日は大雨だったなあ…
15分足らずで林道は終点。大きな堰堤と養魚設備があり、そこからは沢に沿う踏み跡道だ。ほとんど歩かれていないし、標識もテープ類も全くないので登山ルートには思えない。



・369のあたり、右から大きな岩が突き出している。橋でもかかっていたのかL字アングルの残骸が残る。沢に入れば難なくクリアできるのだが、靴を濡らしたくない。右から巻いてみようっと。
かなりの高巻きになってしまった。先が分かっておれば不安はないが巻き過ぎると降りられなくなる。
逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_14495128.jpg木の枝や根っこに掴まり30mくらいの急斜面を下る。ロープは持ってきていない。20mの細引きがあるのでダブルにして木の幹に巻き補助にする。
こういうことをしていると結構時間を食ってしまう。






逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_14525922.jpgまた河原歩き。
同じような岩壁の突起に来た。ここにもアングルの残がいがある。(あとで奥村地図を見ると、昔は何カ所か橋があったようだ。今はすべて残がいだけ)
岩をヨジって越えようかと思ったが、滑り落ちたら笑えない。単独は用心深くなる。
右のルンゼから巻く。岩壁の上へ出たのだが、ここからトラバースして河原へ下りる難度はさっきのところの比ではない。
深慮?の末、や~めた! 
考えて見れば、靴さえ濡らせばなんでもない沢歩きなんだ。無理してヤバイところをへツル必要はないのだ。
そう決めれば気が明るくなる。そろりそろりと引き返す。
逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_1453579.jpgそれでもやっぱり靴がグチョグチョになるっていややなあ…(><)
そうや、ビニール袋があった! 山日和導師直伝の渡渉術だ。人間、いざとなって考えれば思い出すものなんだ。
大きめのスーパーの袋に足を入れる。浅瀬ならこれで渡れる。オイチニ、オイチニ…
なんとかクリアだ。
その後もこれで何回か渡渉。しかしビニ-ルは何回ももたない。穴が開いて水が入ってくる。あ~あ、沢靴持ってくるんやったなあ~(><)

逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_14551041.jpgそのうち両岸が迫りゴルジュっぽくなってくると巻きを余儀なくされる。
そろそろ姫ヶ滝のハチス谷のはずだ。右岸を高巻く。滝の下に降りられたらいいな…。
ハチス谷が目に入ると水音が大きくなってきた。下に白い滝壷が見える。滝の全体は見えないのでこれが姫ヶ滝かどうか分からない。
それにしてもここからはとても下りられないぞ。(泣)

引き返そう。佐目子谷に降りるところを探しながら、来た斜面の踏み跡を戻る。結局、巻き始めた地点まで戻る。
逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_15303882.jpgもう1時を回っている。これが姫ヶ滝でなくてもリターンの時刻だ。もう靴が濡れるのを気にすることもない。バシャバシャと素早く渡ると思ったより水は入ってこない。
すぐにハチス谷出合。ちょっと入ると滝が目に入ってきた。地形図などではもっと奥まっているみたいだが、出合からすぐだ。
上の落ち口は見えない。斜め右上から白い水が噴出し垂直に中段まで落下。やや右手からまた真下に落ちてくる。この滝、高さはどれくらいなんだろう?40mくらいはありそうだ。
ここまで、恐怖の高巻きやヘツリなどで、モチベーションの振幅ががかなりあったのだ。が、この滝を見て、そんな気部分も吹き飛ぶ。
「ここまで来てよかった~!」
思わず独り言が出る。



そう言えば、平日にこんなマイナーな谷へ来る人はいない。国道のダンプ以来、人っ子一人出会わない。出会った生き物と言えば、ウリボウ1匹と走り抜けたシカくらい。
滝をカメラに収めたら今日の行程はお終いにする。ハチス谷の左岸に突き出た尾根を辿れば水舟ノ池から銚子ヶ口へ行けるのだが、次回に取っておこう。
出合の石に腰かけて遅くなった昼食。どうも空模様が怪しいので20分余りで早々に降渓にする。

渡渉場所も深み以外はそのまま通過。往路のポイントを確認しながら下るのだけれど、覚えがない景色もあって困惑。
「こんなとこあったかなあ?」「どこ歩いてきたかなあ?」
ホンの数時間前のことなのに…。それでも一度歩いたルートは往路より気分的に楽だ。
1時間半くらいで林道終点へ戻ってきた。


逢いに来てよかった姫ヶ滝~白いドレスの長身スレンダー美漠がお出迎え♪_c0097754_14581351.jpg前から気になっていた佐目子谷。ほんの入り口だけだけれど様子が分かった。
やはり沢装備で行くのが良さそうだ。ハチス谷より上はもっと渓相も魅力的かもしれない。泳ぎが必要なほどの渕はないみたいなので、今秋でもリベンジは可能かも?
Commented by kitayama-walk at 2010-10-03 18:43 x
 biwacoさーん、こんにちは。お久しぶりです。
 昔、佐目の集落の人々は、佐目子谷を遡行し、お金明神にお参りしていたとか(本当ですかね)。でも、佐目子谷を遡行して、イブネに行ってみたいと思っていました。ネット検索でレポをいくつか見ましたが、まだ実行できていません。時期的には、4~5月あるいが10~11月だと思っています。

 かなり険しいルートのようですね。姫ヶ滝からさらに先にリベンジして下さい。山レポ待っています。

 オレゴン(GPS)持って行かれたんでしょう。引き返すなら軌跡を確認しながらですね。
Commented by ふ~さん at 2010-10-05 05:46 x
佐目子谷の思い出が鮮やかに甦る好レポ。楽しませて頂きましたよ~

私にとっても、佐目子谷を溯行して熊ノ戸平に詰め上げたいという願望が、ようやく叶った溯行でした。

また、水舟の池の水はどこに流れるのか・・・という疑問も解けた山行です。それまでは単純にハチス谷だと思いこんでましたから^^;

さすがに、その時の山行テーマのひとつ、姫ヶ滝の懸垂下降はなりませんでした。大言壮語はあかんですね。お恥ずかしい。m(_ _)m

あ~また行きたいな。
Commented by biwaco06 at 2010-10-05 17:23
kitayamaさん、どうも~
ChikaちゃんBBSでご活躍ぶり拝見してます。

長~い沢ですけど、姫ヶ滝まではほんの入り口です。濡れたくないのでたいそうなレポになってしまいました。でも、日帰りでイブネやお金明神の往復は大変でしょうね(><) テント1泊でマッタリがワタクシ的には向いてるようです。
俺権ちゃんはポッケに待機してましたが、かえってから軌跡取っただけでした。
Commented by biwaco06 at 2010-10-05 17:27
ふ~さん、お疲れさま!
月曜日は1日死んでました(><)

昨秋のレポ、レス入れてましたね~(笑)アルツに着きお許しを。(笑)
読み返して、フムフム…そのときより様子が理解し易かったです。当たり前か…?
姫ヶ滝の先、どこのルートでもいいから、ぜひ行ってみたいもんです。
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by biwaco06 | 2010-10-01 15:23 | 鈴鹿 | Comments(4)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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