【山域】鈴鹿/ダイラ
【天候】快晴、微風
【同行者】山行き隊6名(亀、きみ、たかさん、小川、敬子、びわ爺)
【ルート】時山8:00~阿蘇谷~烏帽子尾根稜線10:45~三国岳11:10~三角点峰11:35~ダイラの頭12:30~13:10ダイラ14:05~左岸尾根合流~瓢箪池~15:15時山登山口
結論から先に言おう。裁判の判決なら主文。
「被告biwa爺のダイラ到達を認める」
今度こそ!と心待ちしていた10月のヤブオフ会(会場=ダイラ)が連続台風で無残にもお流れに。「ああ、ことしもダイラは行けず仕舞いになりそうやなあ…」と諦めかけてたら、救いの主が現れた。地元の山トモが黄葉ハイクを計画してくれたのだ。願ってもないチャンス!これは同伴しなくては~(^^)/
かつての妙齢女性も含め40~60代、総勢6名のパーティー。このメンバーならなんとか付いていけるやろ。
ルート案は時山集落から阿蘇谷左岸尾根を登り、三国岳ピストンの後、五僧峠への尾根を下る。
しかしまあ、予定は未定で決定にあらず…とはよく言ったもので、いきなり変更を強いられてしまう。下山用の車をデポのため五僧峠へ向かおうとしたら、時山の村はずれのゲートが閉まっている。横の案内看板には「12月1日から閉鎖」となっているのに、まさに「看板に偽りあり」。
天気予報も道路事情も予定外・想定外がこの時期の常とあっては、ジタバタしても仕方がない。
頑丈なゲート柵に一発蹴りをお見舞いしてからUターン。(あ、これ、言葉のアヤで、空を蹴っただけですのであしからず。)
何回か渡渉を繰り返しながら遡上。荒れたガレ谷筋あれば、黄葉の下を落ち葉を踏んで歩ける癒しの林間あり。
等高線650m手前の二又は左から右へトラバースするように点線ルートが書かれている。なのに、ルートを外し目の前の痩せた岩尾根に取り付いてしまう。
いったんヤセ尾根に登ってしまうとそのまま進むしかない。根っこや枝を頼りに上へ上へ…。やっと傾斜が緩くなり、登りついたのは烏帽子岳―三国岳の稜線だった。さらに数十分かけて三国岳山頂。急斜面の登りでバラバラになった他のメンバーと合流し一休み。
シルバー3人組がお食事中だ。北東の烏帽子岳、南側には御池岳~鈴ヶ岳の稜線がクッキリ。先日より空気の透明度が高い。
ランチはダイラで!と決めていたので、最高峰へは行かず、早々にUターン。三国岳三角点に立ち寄ってからダイラへ下りましょう。
と、先ほどの烏帽子尾根分岐まで来ると、なんとなく見覚えのある男性が登ってくる。なんと、kasayaさんではないか(@_@。先月の鈴鹿の上高地でバッタリしたばかり。いくらなんでも偶然が過ぎる。われわれの行動はkasayaサーチにロックオンされているのでは?
引き返さず県境尾根に乗ろうと思っていたら、南西の巡視路尾根に入ってしまう。鉄塔の手前からトラバース。こんなことばかりやってるから時間をロスする。
それでも、ここまできたらダイラの頭は踏んでおきたい。この標高差100mほどの登りがけっこう堪える。
――下のダイラ付近からヤブオフ参加者の笑い声が聞こえている。でも、もう時間切れ。ここまでやってきたことはだれにも伝えられない。現世とコンタクトできない黄泉の世界の住人のもどかしさとはこんな気持ちなんだろうか…。
もう正午はとっくに回っている。早く下ってランチにしましょう!
急斜面をトラバースしながら下り、傾斜がなくなった広い黄葉の下のグラウンドへ。
はて、どこがダイラやねん? なんの目印もないのでウロウロと探しながら先端の広場あたりへやってきた。
と、名前を呼ぶ声が! 先着のkasayaさんだ。すでに食事を終えて待っていてくれたみたい。
お礼をのべて、さあ、われわれはこれからゆっくりランチタイムなのだ。
そんな風にいえば、ダイラとはどれだけタフで山深い難所なんや? との印象になるのだろうが、そんなことはない。地形図が読める登山者なら普通にだれでも日帰りで紅葉が楽しめる行楽地なのである。ただ私だけがダイダラボッチのお怒り(?)のため立ち入りを拒まれてきただけなんであるから、恐れることなく一度は見参していただきたい。
といってもピークへ登り返すのは嫌なので、co600m辺りを水平移動し尾根に合流。瓢箪池(琵琶池)から落ち葉の絨毯を踏みしめながら、最後の植林帯を過ぎれば阿蘇谷の登山口へ。ダイラから1時間余。
これでやっと宿題が完了し年が越せそうだ。