【日付】2017年8月20日(日)
【山域】比良/八池谷
【ルート】ガリバー旅行村9:30-魚止めの滝-12:30大擂鉢-登山道-13:30ガリバー旅行村
【天候】晴れ
【同行者】山行き隊+シュークリームさん(計7名)
というのも、10年ほど前、谷沿いの登山路を八雲ヶ原へ登ったことがある。
その時見たのはとんでもない滝の連続だった。
登山道ですらロープやクサリ、ハシゴを伝って、ほうほうの態でなんとかクリアできた記憶がある。
聞けば、今回は谷の上部は対象外で、登山路と交差する大擂鉢までが「初心者」ゲレンデだとか。
カメ隊長に加え特任教授のシュークリさんのダブルリーダーという心強い布陣であるから、なんの心配もない。
老兵はシンガリからくっついて行くだけなのだ。ハハハッ(^^♪
先月は若狭の谷で偶然の出会いを驚きあったばかり。いつ見ても、知恵とパワーが凝縮されたようなトランジスタボディが羨ましい。
さすがに人気のエリアだけに、カラフルな沢装束のパーティーがあちこちに。
とはいえ、みなさん、元気印の若者ばかり(に見える)。びわ爺と御同類など見当たらないぞ…(@_@。
カメ+シューの首脳陣が「あ・うん」の呼吸で「直登!」を決める。
あのね、びわ爺を含め、5人は初心者なんやで~(>_<)
ロープに頼らず自分の足で登るんでっせ。
中間点の被さった倒木を潜り抜ければクリアの同然。時間はかかったが第一関門は全員無事通過でした。
って、あとから追いついてきた4人パーティーを相当待たせてしまい、ゴメンナサイ。
まずは下段の3m滝。右岸の岸壁にクサリとロープ、足場が打ちこんである。足が滑ったら…、足場が抜けたら…、ロープが切れたら…
なんてことは決して考えてはいけない。下も見てはいけない。確実に3点支持を堅持して上だけをめざす。
と、たいそうにいうほど距離があるわけでもなく、突出した岩を回り込み、上部7m滝はハシゴで巻く。
高度の恐怖感というものは慣れるとマヒしてくる。落ち口からのゴルジュ帯を横目に、フィックスロープを頼って上へ向かう…。
下から呼び声が聞こえる。あれ、どうしたの? なんだ、どうやら巻かずにゴルジュ帯へ突入するみたい。
いったん落ち口まで降りて、ステミングでV字溝を越える。ああ、足が長くてよかった~(^_-)
カメ隊長が淵の彼岸へ渡り、ロープを投げる。受け取ったシューさんが確保しテンションをかける。流れに逆らいこのロープを伝って彼岸へ渡るのだ。
いよいよ全身水没やむなしか…(――;) 思い切って水中へ突っ込む。チメタ~イ!!!
心臓が暴れるどころかストップするんではないか!と不安になるくらい。
あれー、なかなか進まないよ~。(@_@。
やっとっこさで対岸に辿りつくが、背丈ほどの岩を乗り越えないといけない。カメ隊長がお助けヒモを出してくれる。
普通ならエイ、ヤッ!と越えられそうだが、冷え切った足腰には力が入らない。
ふと、薬師沢で水中から上がれなくなって慌てたことを思い出す。
恐怖感が後押ししてくれて、火事場(水事場?)の馬鹿力で登りきる。
そして最後は右岸の岩壁。
様子見で登ったシューさんの指示は、ロープは出すが確保は無しで登ってこい!
えー!それって、ホンキ???
1番手のK美ちゃんはスイスイとクリア。あれ? 案外ホールドがあるんかな?
安心して後につづく。ところがやはり、中間点辺りで進退不能に(>_<)
手がかりも足場も、あるにはあるが心もとない。(滑ったら…)などと、今さら要らぬ不安が顔を出す。
もう一度「水事場」の馬鹿度胸の発揮どころだ! 頼りないフェルト靴より頼れるヒザ圧力での「ズリズリ登り」の出番である。
ダボハゼまがいの岩壁ズリズリ匍匐登頂術でなんとか登りきって、ビックリ!
周りのギャラリー席はお食事中のハイカーで埋まっている。ここが一般登山道と出合う「大擂鉢」だったのだ。
ってことは…、ありゃー!あのブザマな姿もしっかり見られていたのか…(――;)
後に続くメンバーも、それぞれギャラリーの「注目」を浴びながら無事登頂!ヤレヤレ(@_@。
遡行2時間半、下山30分。軟弱びわ爺にはピッタリの行程だな(^_-)
遠方からのシュークリさんには、物足りない…どころか初心者引率のご苦労ばかりで申しわけなかったけれど…。
駐車場で着替えて、ガリバー村の休憩ベンチでランチにする。
帰路に比良とぴあのお風呂で汗を流し、R161沿いのラーメン店で早すぎる夕食をいただき充実の一日を締めくくる。
by biwaco06
| 2017-08-25 22:11
| 比良・野坂
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