大峰・台高

【台高/薊岳】日没と競走で崩壊麦谷林道下り

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【日付】2017年7月15日(土)
【山域】台高/大又~薊岳

【天候】晴れのち曇り
【同行者】単独
【ルート】大又笹野神社P7:20-9:20大鏡池10:05-11:20薊岳11:50-12:35木ノ実矢塚12:45-二階岳13:10-地蔵辻14:10-両佛山14:50-地蔵辻15:25-麦谷林道-17:10崩壊地18:05-19:00大又駐車地

梅雨はまだ明けていないはずだが、この3連休はウダル暑さ! 白山辺りに涼みに行こうか…と思ったが、どうやら北陸方面の天気はイマイチのようだ。
では奥美濃の沢にでも…と思うが、これもスッキリしない予報。仕方なくターゲットをグッと南下させて台高方面へ出かけた。

大又から麦谷川両岸の尾根を周回するプラン。薊岳から木ノ実矢塚~地蔵辻の尾根を辿り、井光辻から八幡温泉の近くへ下ってくる。(つもりだった)
しかし、初めての山は想定通りにはいかない。というより、想定外(良くも悪くも)ばかりの長~い一日となった。

【大又笹野神社―大鏡池-薊岳】

笹野神社近くに車を停め、杉植林地の中をひたすら登る。
1時間弱かけてようやく平坦部に出る。雲ノ平の西端「古池辻」だろうか? 

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さらに1時間、大鏡池は池とは思えない湿地帯だった。
通り過ぎかけて思い直す。せっかくだから大鏡山のピークを踏んでこよう。
右手から池を回り込むとすぐに山頂。三角点柱と標示板がある。
池には申し訳程度に水面が残っている。御神木のようなミズナラの巨木がそれを守る。
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水面近くに祠のような建造物。
始めはトイレかと思っていたが、下って確かめると、立派な祠だ。
直径10cmほどの丸い鏡が御神体のように鎮座している。
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池を一周。登山路はさらに植林地が続く。
結局、ブナやミズナラが迎えてくれたのは稜線の1300ピーク「木屋ノ尾の頭」あたりまで来てから。
平坦な稜線の後、岩尾根になる。雌岳からは数分で薊岳山頂の岩場に出る。
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【薊岳-木ノ実矢塚-二階岳】

登りながら考えていた。薊岳からはどっちへ進もうか?
当初のプランでは右回りに木ノ実矢塚から地蔵辻方面へ周回。
しかし、時間によっては明神平から大又へ下山という左回りコースもあるなあ…。
ランチしながら木ノ実矢塚からの尾根を見下ろしていると、そんな思いはどっかヘ消えて、躊躇いなく木ノ実矢塚への下り口を探している。 
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やや急な斜面を下れば尾根芯はすぐ分る。
標高差100m足らずのダウンアップで山頂広場へ。
雰囲気は素晴らしい!広い山頂をブナ、カエデなどが取り囲む緑のテラスだ。
紅葉期はさらにステキかなと、また来たくなる。
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ここから二階岳への稜線も、開けて歩きやすく、左手に樹木の隙間から県境稜線を眺めながら進む。
山頂付近には立派なブナが林立。登りの植林尾根とは別世界のようで、驚きさえ覚える。
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ルートは南峰から90度右(西)へ折れる。
眺望に見とれているとカラ谷ノ頭方面へ直進してしまうので要注意。

【麦谷林道出合-両佛山】
 尾根を20分ほど下ると林道へ合流。この林道は麦谷を登ってきたもので、尾根上を西の地蔵辻の先まで続いている。
中継アンテナ設置の際に整備された幅4m以上もある立派な舗装道路。
しかし、杉の落ち葉が路面を覆い、落石や倒木が道をふさぎ、路肩崩壊や陥没個所もあちこちに。整備が追い付かないのか放置されたままのようだ。

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緩い登り基調の道を我慢しながら40分歩いて地蔵辻。もう14時を回った。
 
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とりあえずアンテナのあるリョウブツ山1308.0mまで行ってみる。
市販マップには「ジョウブツ山」(成仏?)とあるが山頂のプレートは「両佛山」。
まあ、こんなところで成仏するのはイヤだから、両佛山に1票!
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因みに点標名は「瀬戸」。
さて、ここから井光辻(大谷峠)を経て地形図の破線ルートを大豆生(まめお)へ下る予定だけど、どうしよう? まさに判断の「瀬戸際」である。

【両佛山-麦谷林道-麦谷口】
とりあえず尾根に沿って少し下ると地蔵辻からのアンテナ管理道路。
ガードレールを跨いでから少し考える。

時計は15時。井光辻までの稜線は1時間もかからないだろうが、そのあとが未知数。
地形図に破線は引いてあるが、あてにはならない。未踏のルートはイヤに遠く感じる。
選択肢はいくつもない。
①予定通り進む、
②地蔵辻に戻り、麦谷林道への破線ルートを下る、
③地蔵辻から麦谷林道を大又まで下る。
「15時」という現時刻が弱腰プラン③を選ばせる。
日没までまだ4時間近くあるのだが、知らない尾根や破線道の闇下は御法度だろう。少々遠回りでも林道歩きなら安心して下山できる無難な選択だ――。

 という慎重さは、思い通りの結果をもたらすとは限らない。
地蔵峠から先ほど歩いた舗装林道を戻り、二階岳からの合流点に16:00。
林道は谷筋に沿って下っていく。
あちこちで陥没、路肩崩壊、巨大落石、土砂流出…と、まるで爆撃でも受けた後の道路(見たことはないけど)みたいだ。
まあ、ヒトなら通れるので写真に収めながら下っていく。

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ふと不安が浮かぶ。「ヒトも通れないくらいの崩壊箇所があるんでは?」。
その心配はすぐやってきた。

林道がそっくり消えている!

右下に谷、左の斜面は崩壊ガレ。かすかに獣か何かの踏み跡が横切っている。
地形図で麦谷中間部にある左岸2本の沢の間あたりだ。
もう17時を回った。日没までは1時間以上あるが、先が見えないだけに不安は一気に増幅。
崩壊したガレ場を登り返したり、ヤブっぽい斜面をトラバースしたり、獣道を辿るなどして、眼下に工事中の堰堤が目に入ると生き返った思い。
ヤレヤレだ。しかし堰堤の下に林道の有無はまだ分らない。
仕方なく堰堤を巻いて下ると、堰堤下部に橋ができていて麦谷右岸の林道につながっている。
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すでに18時過ぎ。この後の林道の状況は分からない。
でも、心は何となく落ち着いた。早足で林道を下る。
GPSで確認すると麦谷集落まではまだだいぶんありそうだ。
あちこち崩壊箇所があり、岩や倒木が道をふさいだままだ。
こりゃ、闇下は必至だな…と思ったが、麦谷の集落に入り、軒先から怪訝そうに見つめるおばちゃんの顔が判別できる明るさのうちに麦谷口へ。
さらに大又林道を駐車地には、闇が迫るジャスト19時。(写真は朝のもの)
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余談だが…。車が2台。男性が一人待っている。「遅いので心配してくれて…」などと勝手な想像を働かせて「どうもすみません、遅くなりました」。
荷を下ろそうとすると、「お疲れさまでした。…この場所はうちの敷地でして、駐車料500円いただきたいんですが…」ときた!
えー!ここは鈴鹿やないやろ…(@_@。
もちろん丁重にお礼をのべて、500円玉をお渡ししたのは言うまでもない。
地元の男性はそのまんま引き返して行ったのだが、もう1台車が残っている。「神戸」ナンバー。さて、この持ち主は…?

なんとも想定外の多い山旅ではあったが、原因は事前の情報収集のいい加減さ!だろう。
麦谷林道が崩壊により2014年から通行不能になっていたことを知ったのは下山後だった。
結果的には当初予定の井光辻経由の尾根を下ればよかったのだ。
27km、11時間40分。
久しぶりの長時間歩きに足も頭もマヒ状態だったが、翌日のワンコの散歩もこなし、心臓も暴れることなく正常に鼓動を打ってくれている。
ありがたや~<m(__)m>


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by biwaco06 | 2017-07-30 19:56 | 大峰・台高 | Trackback | Comments(0)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


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