【 山 域 】台高北部
【メンバー】ヤミ鍋メイト(zipp、グー、ナズナ、一休、haru、シュークリーム、kasaya、biwaco)
【 天 候 】曇りのち台風17号の風雨
【 ルート 】大又駐車場~ヤミ鍋平(往復)
週末は好天のはずだったのに、「荒天」に誤返還?されてしまった。台風17号のヤツが気象庁の想定外のスピードで近づいてきたのだ。それでも世話人zippさんは前日、早々と決行宣言してしまった。
この企画は「テント泊地に15時」だけが条件で、どこからどんなルートで行くのかは各自の自己判断、自己責任というもの。で、ルートを考えてみる。
29日はなんとか雨は大丈夫だろう。が、三重県側は林道が寸断状態のままで、登山口近くまで車が入れない。重いテント泊装備を背負うとなると行程は短い方がいいなあ…。ならばやはり奈良側の大又からかな? しかし、大又林道終点の駐車場からピストンではちょっと味気ない。それなら笹野神社からの尾根を薊岳経由で行こうか…。
まあ、とにかく登山口まで行ってから考えようっと。
29日
朝はゆっくり出ても間にあうのだが、つい欲張ってしまうから結局は6時前に出発となる。甲賀から伊賀へ忍者エリアを越えて西名阪へ。針テラスは素通りでR166。佐倉峠を越え、木津川沿いのクネクネ道を走って大又へ向かう。
大又バス停近くで道端にいたおばあちゃんに登山口を聞くと、「クリを買うてくれんか」という。「クリは皮剥くのが難儀なんでイヤ」というと、悲しそうに「ならユズはいらんか?」ときた。それなら丁度いい。じつは頼まれていたスダチを忘れてきたのだ。200円渡すと6、7個ももいで来てくれた。老婆のささやかな小遣い稼ぎに貢献できて、きっといいことあるやろな!(^^)!
バス停近くにザックを置いて、下山予定の終点駐車場へ。ここからチャリで林道を戻り右の薊岳の尾根に取り付く予定なのだ。が、チャリを降ろすのと同時に小雨がパラパラ。こりゃあかんなあ…(@_@;) 夜中に大雨になったらたまらんなあ。一気にモチべーションが急落。尾根回りはやめて、日帰りピストンにしよう。
ザックを回収に下り、さっきの老婆と話しながら日帰り備に詰替えていると、ワゴン車が上がってきた。んん? 宇都宮№だ。ってことはあの方しかいない。運転席から顔を出したのはやはりkasayaさんだ。「エライ遠いとこからきてくれたねえ」と老婆は如才ない。またクリを売り込んでいる。
「胸肉5枚」がkasayaさんのボッカ割当で、これがあるから行くしかないとやってきたという律義な方。それを聞いて反省。m(__)m やはり予定通りテント泊装備で行こう。
大又林道の駐車場には10台ほどの車が停まっている。荷物入れを乗せた萌えちゃん号もお休みしてる。kasayaさんに待ってもらい、もう一度パッキングをやり直す。
もう10時前だが、十分に時間はある。二人で林道を歩きだす。最終ゲートの手前で車が上がってきた。あれ?駐車場から先も車入れたっけ? と思って車中を覗くと見覚えある師弟コンビではないか! 「獲物ありましたか?」「朝からひと山、漁ってきたよ(^_-)」
これで今日のメイン食材はOKだな。(^^)/
と、尾根の下から突如現われたのは緑水さん。ぶら下げているビニール袋の中の巨大な「獲物」を見せてくれた。今回は日帰りになったので会場付近にノルマの野菜と「獲物」のお裾分けを置いてきたとか。
予定地へ着いたが誰もいない。まだ集合時刻には2時間もあるからなあ…。と思っていたら呼び声がする。zippさんだ。世話人はなにかと大変だ。食材の調達手配から先発で舞台づくり…。
そのうちブルー装束のシュークリームさん、下で出会った一休&haruさん、そして最後にグー&ナズナさんペアが現われる。これで全員集合だ。
2Lタンクを左手にちょっと水汲みに行く。「右手が空いてますけど…」、と言ったら、「ではでは、これに…」とzippさんから渡されたのは蛇腹のポリタンク。見れば7Lと書いてある。(>_<)
水場から戻ると宴会舞台の設営中だ。雨が降ってきても大丈夫なように、おいちゃんとkasayaさんが悪戦苦闘、ブルーシートで屋根を張っている。しかし、継ぎはぎで雨漏り覚悟の俄か普請だな、こりゃ…。と思っていたら、ハイパー屋根材が! グー工務店謹製の大型タープが提供された。それまでの安普請をとっ壊して驚きのリフォーム。雨の多い日も安心~の立派な屋根ができ上る。
なんかアテが欲しいな…、と思い、一夜干しのイカを焼く。美味しい匂いが充満すれば、設営が終わったほかの方々も宴会モードへ突入。マイタケの掃除係はナズナさんとharuちゃん、それを焼く係はグーさんとbiwa爺、kasayaさんと一休師匠は鶏肉の油抜きとカット係、zippさんはキンピラ用の牛蒡を削っている。シュークリさんはなにしてるって? 焼けたマイタケを配ったり、マッコリを回したりの忙しい仲居さん仕事に大忙しなんでした。
焼きマイタケ、天麩羅マイタケ、きんぴらマイタケ、そして最後にがっつりマイタケ鍋…。合間にグーさんの「飯福田の四季」独唱。ブルースハープで伴奏して見るが、どうやらご本人は歌い辛かったみたい。(-。-)y-゜゜゜
ナズナさんに言われて上空を見上げると雲の切れ間に満月が明るい。台風前夜、まさかお月さまを拝めるとは思ってもいなかった。マイタケの香りが月まで届いてウサギさんが覗いてみたくなったのかも? (って、ウサギはマイタケ食べるんかねえ?)
宴会は10時過ぎには終わったらしい。マイタケ三昧に加え、ビール、マッコリ、ワイン(赤、白)、焼酎の4種(5種)混合で胃も肝臓もこりゃイカンゾウと大騒ぎ。
気がつけばテントの外が明るい。さてはもう朝になったか?と思うが、ちょっとへんだ。やや正常になった頭で考えてみるに、これは月明かりってやつだな。宴会中に見上げた空を思い出す。
30日
そのまま再び眠りに落ちて、ホンマの朝に目が覚める。もう月はない。外へ出ると辺りはガスで霞んでいる。テントに戻って撤収の準備をしていると、「ナメコ汁できたよ~」とお呼び出しだ。パンとコーヒーを持って宴会場へ。温かいナメコ汁が美味い。
8時半に解散。三重側、奈良側それぞれのルートで下山する。同じ大又へ下る一休&haruさんコンビと同行するが明神平近くでお別れ。雨がだんだん強くなってくるなかkasayaさんと二人で大又駐車場へ10時過ぎ。
やはたの湯で汗流して帰りましょう。着いてみてガッカリだ。11時オープン。あと30分あまりある。雨はさらに強くなる。kasayaさんは風呂は諦めて先に帰られたが、30分なら車の中で待つか…。11時ジャストに玄関が開く。もちろん一番乗りだ。他にお客はいない。桧の浴槽にやや熱めの湯。雨に濡れる山と渓谷を眺めながら、贅沢なひとときをマッタリと過ごす。
やはたの湯を出ると雨脚はいっそう激しい。ワイパーは最速で回しながら、急がない帰路を走る。
by biwaco06
| 2012-10-07 14:50
| 大峰・台高
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