関東・甲信越

【八ヶ岳/天狗岳界隈】たまにはマッタリのテント泊もいいもんだね~

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 ここのところ、なんだかせわしない山行が続いている。相棒のA・Kくんに聞けば、彼ものんびりマッタリ、がいいという。「初秋の北八ツあたりはどうでしょう?」というのだが、そんな遠いところは東国にいた40?年前に行ったきりで、いまや記憶も何もない。
 ネットや地図を見てみると、黒百合ヒュッテからなら天狗岳周辺はすぐのようだ。なんだ、夏より雪のシーズンのレポのほうが多いやないか。どうやら雪山レッスンゲレンデのようだ。無雪期は、ほとんどが日帰りか、ふもとの温泉旅館に泊まるバージョン。わざわざこの時期にテントを担いで行くような山ではなさそうなのだ。

 いやいや、考えてみれば、これはマッタリにはピッタリの条件ではないか。(^^)/ 関西からはちょっと遠いのだけれど、行ってみる価値は十分にある。予報では天気も良さそうだし…。

 プランを立てて見た。前夜発で未明からガツガツとアタックにかかるような熱いのはやめとこ。で、相棒には始発電車で近くの駅まで来てもらい、ピックアップしてから高速に乗ることにする。名神竜王ICに6時半ごろ入れば10時過ぎには唐沢鉱泉に着くだろう(諏訪IC経由)。ん? なぜ渋の湯ルートじゃないかって? 唐沢鉱泉の登山者駐車場は無料なんです。(ちなみに渋の湯は1000円だとか)
 で、鉱泉から黒百合ヒュッテは2時間。テント設営して、簡単にランチして、空身で東天狗~西天狗とピストンしても、楽勝で夕刻前にはテント場に戻れる…ハズだ。夕景を眺めながらマッタリの晩餐が待っている。
 翌日は硫黄岳まで…などとガツガツしないで、中山峠からニュウ(そんなピーク知らんかったんですが…)~白駒池へでも下ってグルリンポンと周回してヒュッテへ戻ればええやん…。

 このプランに黄信号が点ったのが前日。それまでお日様マークだった23日のお天気がいきなり傘マークに変わってしまったのだ。なんでなんで…? と言ってみてもどうなるもんでもない。無職無収の私ひとりなら日程をずらすことも可能だが、現役の相方はそうはいかんだろう。「どうする、取り敢えず行くだけ行きますか?」とメールを入れたらGOの返信が来た。
 「雨と分かってるのに、よう行くわ(@_@;)」とカミサンはあきれ顔だ。




【 日 付 】2012年9月23日(日)~24日(月)
【 山 域 】八ヶ岳/天狗岳界隈 

【メンバー】A・Kくん、biwaco
【 天 候 】雨のち晴れ
【 ルート 】23日=唐沢鉱泉-黒百合ヒュッテ
24日=黒百合ヒュッテ-天狗岳-黒百合ヒュッテ-唐沢鉱泉


23日(日)

 前日夜半から降りだした雨は弱まったり強まったり。名神~中央と高速走行はずっとワイパーが動いている。これでは今日の行動はナシやなあ…。茅野のスーパーで買い物したりして唐沢鉱泉の登山者駐車場に着いたのは11時を回っている。雨はやまない。黒百合ヒュッテへはここから2時間ほど。決行か撤退かは13時がリミットかな?
 とりあえずはスーパーで買ってきた弁当を食べてから車中で昼寝。目が覚めるとちょうど13時前だ。雨は小降り、空は明るい。駐車場を出て唐沢鉱泉の電話で天気予報を聞くと雨は夕刻までで明日は回復だという。よおし、決行だな(^^)/c0097754_1833299.jpgc0097754_18335147.jpg

 雨合羽に傘をさしての出で立ち。黒百合ヒュッテへの登山路はシラビソの樹林の中のゴーロのような石だらけの道だ。かと思えばドロンコの水たまりを渡渉まがいに足置き場を探しながら進んで行く。脚力の違う相棒には先に行ってもらう。
 渋の湯との分岐まで1時間以上もかかってしまう。分岐からさらに1時間、やっと前方に山小屋が現われた。
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 20分前に着いたという相棒は、300円払ってお茶・お菓子付きの休憩中。こちらもそれにする。まだ小雨だが空は明るい。置いてある「岳」でも読みながら雨が止むまで一休みするか。
 明日は平日というのに小屋は賑わっている。受付バイトのお兄ちゃんに聞けば泊まりは40人ほどだって。10人単位のツアー客が何組か入っているようだ。春夏秋冬オールシーズン営業のこの小屋は、位置的にもいい場所で、流行らない観光地のホテルより儲かってるのでは?と思ってしまった。

 雲が切れ西空に太陽が顔を出す。テント場の先客は2、3張だけ。きれいに整地され、敷き板まで用意されている。これなら雨でも安心、背中も痛くない。設営を終えてもまだ17時前だ。ヘッデンとカメラを手に夕陽を見に中山展望台まで行ってみよう。
 中山峠から左の縦走路に入ると東側が見通せる。漂う雲の合間から顔を出したのは浅間山? 雲の下は野辺山の町だろうか? 稲子岳の断崖と陥没したような地形が面白い。あの底まで下りた人もいるのだろう。
 中山山頂から少し下ると西側が開けた展望台。一気に視界が開け、ちょうど夕日が沈む直前だ。夕陽の左に中央アルプスのシルエット。さらに左手前に東西の天狗岳。さすがに展望台と名前がつくはずのビューポイントである。
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 テン場へ帰るともう真っ暗。さあ、お月見しながらの晩餐だ。1本だけ持ち上げたアワワのプルタブをそっと開ける。プッシュ-、アワワワワ…(~o~) 相棒は日本酒。お疲れさん~、決行して結構だったね~と乾杯。
 夕食メニューはビーフシチュー。野菜類は家で前処理してきたので、お湯を沸かして放り込むだけ。市販のルーと合わせかき混ぜれば出来上がり~!(^^)! α米の白飯にぶっかけてスプーンで食べる。うんうん、イケるイケる。いつもなら残ってしまう1袋260gのご飯を全部平らげてしまった。
 月は半月、星は満天、お腹は満腹~(^_-) 
 あまりに寒いので気温を測ってみたら4.1℃だって! もう20時なんで寝ますけど、朝方には何度まで下がったやら…。


24日(月)
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 寒くて丸まって寝ていたら朝になった。5時過ぎ。もう起きないと。夜中には覆っていたガスはすっかり晴れて天井は青空だ。朝食は後にして、空身で6時前に出発。慌てることはない。今日は天狗岳をピストンするだけの軟弱マッタリプランなのだ。
 中山峠からの稜線道を行く。シラビソとダケカンバの樹林が終わると眺望を楽しみながら快適な歩き。振り返ると中山の左肩越しに蓼科山のスリバチ頭が覗く。稲子岳の背中の向こうにはニュウがピークを突き出している。ニュウの突起を齧ってみたい…ってのは人の子なら誰しもの欲求?なんですよね。(^_-) 今回も当初案では2日目のルートに入っていたのだ。しかし初日の雨で行程変更のためオアズケに。中山峠から2時間もあれば往復できそうなんで、次回はきっと行くからねー!
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 スリバチ池ルートとの分岐あたりからは最後の岩場の急登。ルートは手前のニセピークを巻いているのだが、相棒はそのまま岩峰へ突入。バンザ~イ!写真を撮ったものの、降り口はどこかいな? 
 東天狗岳の山頂までコースタイム通りの1時間余。空身だったのに思いのほか時間が掛かっている。硫黄岳の向こうに赤岳、阿弥陀岳のトンガリピークが青空に突き上げている。
 すぐ隣りには西天狗岳。これから行くのだが、その前にここらで朝ご飯にしましょう。陽射しが暖かい東側に陣取って紅茶とパンの朝食。のんびりマッタリ山行は体にも心にも優しいなあ。(^^)/
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 急に賑やかになったと思ったらツアーの大集団がやってきた。ご多分にもれず女性上位の中高年軍団だ。(自分の歳をさておいて勝手なことは言えないが…)
 「ここで10分休憩です」とガイドさんが言ってる。おっと、ヤバイぞ。巻き込まれたらえらいこっちゃ。(@_@;) 
 慌てて腰を上げ西天狗へ向かう。トロトロと下ってヨロヨロと登り返し、10分余で西天狗山頂。振り返ると軍団がこちらへやってくる。今日は赤岳の天望荘まで行かれるらしいから、お急ぎのみなさんをここらでやり過ごそう。
 テン場のお隣りさんの単独青年もやってきた。先月、オーレン小屋でテント泊して天狗岳をピストンしたので、今回は渋の湯からだという。山はネットで人のレポを見て昨年から始めたばかりという。若者はいいね~、何でも気軽にチャレンジできる。羨ましい。そういえば自分も19歳の夏に、いきなり八ヶ岳を縦走したことを思い出した。
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 ツアー軍団の後を追って下山。下りは「天狗の裏庭」なんて名前が付いているスリバチ池ルートへ。なんだこのルートは(@_@;) ずっとゴーロ状態の悪路やないか。上から覗けば池は干上がっているのか茶色の底部分だけが池の形を残している。傍まで行けるかな? と分岐を探しながら下って行くうちに黒百合ヒュッテへの分岐に来てしまった。
 ところで、あとで唐沢鉱泉にあった写真集を見たら、残雪の天狗岳を背景に満々と水を湛えたスリバチ池のショットがあったのだ。なんと、花も見ごろと言うが、池も見ごろ食べごろってもんがあるんやなあ…、人間も同じやなあ…と、ヘンに感じいってしまったのだった。
 登るにしても下るにしても、このコースはキツイ! 足に自信がない方は中山峠経由で行ってくださいね。
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 まだ10時前だ。テント撤収ものんびりマッタリ。予定通り11時前にテン場を後にする。樹林の中の唐沢鉱泉への道は湿ったまま。何度もスリップしながらゴーロ道をひたすら下る。それでも2時間足らずで林道へ。鉱泉の源泉を見て駐車場へ。
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 さあ、これから最後の仕上げだ。山装束を解き、車から着替えを出して唐沢鉱泉へ。お客さんはだれもいない食堂で二人で乾杯~!(^^)! 続いて風呂、風呂。浴槽に入るとぷ~んと硫黄の匂い。ここの源泉は10℃と冷たいので加熱してある。浴槽は二つあって、大きい方は40℃くらい。小さい方は体温くらいのぬるま湯で、これに長時間浸っていると疲れもケガも癒されて、お肌もツルツルになるらしい。
 洗い場の横にうたせ湯がある。これ、源泉そのまんま。ってことは10℃の水がドドドドーッと落ちているのだ。よくテレビでもやってる滝に打たれる荒行、あれを実体験したい人だけチャレンジして下さい。もちろん心臓がデリケートな私はご遠慮申し上げた。

 唐沢鉱泉に2時間ほどいて、帰路に。往路と同じルートで名神竜王ICに19時半前に到着。JR野洲駅まで相棒を送りとどけ、今回のマッタリテント泊はなんのアクシデントもなく、目出度く無事に緞帳が降りたのでした。
 
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Commented by kitayama-walk at 2012-09-30 01:40
biwacoさん、こんばんは。
 ちょっとした日程の勘違いで、今回はパスさせていただきました。9/22は好天気でしたが、9/23は雨模様。でも、biwacoさんはちゃんと行ってきたんですね。

 八ヶ岳の天狗岳には私も2回登ってきます。最初は、2009/5/23-24でしたが、このときは唐沢鉱泉から西尾根を経由して天狗岳に登り、黒百合ヒュッテに泊まり、翌日唐沢鉱泉に下るという周回コースでした(ブログの山レポ参照下さい)。2回目は2010/1/16-17で、渋ノ湯から黒百合ヒュッテを経て天狗岳に登り、翌日高見石を周回して渋ノ湯に戻りました。雪の天狗岳がきれいでしたね。
Commented by Chika at 2012-10-02 23:04 x
知ってる地名ばかりで、久々に肩の力を抜いて読めました。
ホっとしました^^;
忘れ物とオチのアクシデントが無いのは残念ですが。。
Commented by biwaco06 at 2012-10-02 23:41
kitayamaさん~
ご一緒できず残念でした。でも猫又荷も行ってみたかった。(>_<)
23日の天気が崩れたので、割り切って超マッタリテン泊にしました。唐沢からは西尾根からの日帰り周回が多いみたいです。ニュウまで行ってみたかったんですが、またの機会に残しておきました。雪の季節にも行ってみたいです。が、やはり遠いですね。(@_@;)
Commented by biwaco06 at 2012-10-02 23:47
Chikaちゃん~
あの雪の日のレポはいつでしたっけ? 思いだしながら歩いてました。1日目2時間半、2日目空身4時間、下り2時間のマッタリ登山でした。おかげで山からオチなくて無事帰れました。でも、あの石がゴロゴロの登山路には参った参った…(@_@;)
by biwaco06 | 2012-09-28 19:14 | 関東・甲信越 | Trackback | Comments(4)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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