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両白・北陸・飛騨

目には花、喉には雪融水が嬉しい白山北部登山路グルリンポン<part2>≪2日目≫

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2日目(26日)

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▲日の出です。
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▲大笠山(左)と笈ヶ岳(右)の朝のシルエット 

 4:50 外はすっかり明るい。ちょうど丸石谷を挟んだ東の稜線から陽が昇るところだ。気持ちのいい晴天。今日の行程は長いが、しっかり休んだので体調もまずまず。モチベーションがグ~ンと上がる。





 6:10 朝食を済ませ出発。5時発の予定だったが1時間遅れ。予定では七倉辻から空身で山頂のお池巡りでもして、4時頃には小桜平小屋着なのだが、水と体力の残量を見て判断することにする。
 振り返れば笈ヶ岳~大笠山の青いシルエット。遠く北アルプスや立山・剱岳の稜線も望める。上へ行けばもっと壮観だろう。
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▲北アルプス方面の眺望

 背中の荷物もやや軽くなったこともありスタートは快調。
奥長倉山を下った鞍部に「水飲み場5分」の標識が倒れている。左のヤブを下ればいいのだろうが、涸れている可能性の方が高いので、そのまま進む。
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 美女坂の登りは結構きつい。鞍部から頭まで1時間近くかかってしまった。なんで「美女」なのか知らないが、汗でビジョビジョにはなる。(>_<)
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 しかし、ここからは眺望も楽しみながらの稜線歩き。左に百四丈滝が滝音とともに現れる。この斜面を滝壺まで下ると下から滝を見上げることができる。でも今は、その余裕はないなあ…。残雪期なら、とは思うが実現の可能性は極めて無限小?だ。少し入った展望台から眺めるだけでガマンしておこう。
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▲百四丈滝(展望台から)

 低いササの湿地帯になると木道が現われた。平坦、もしくは緩やかな登りで、これなら楽々だ。ニッコウキスゲやハクサンイチゲ、チングルマ、ハクサンコザクラ、時々クロユリも咲く。四塚山が少しずつ近づいてくる。
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 8:25 おや、水だ!
 ・2138pの手前の雪田の下部から草地に向けて融水が流れ出している。朝陽にキラキラと光る流れ。こりゃ、神の恵みや!(^^)!
 この先の油池の水場が涸れていないとは保証できない。ここで冷たい水に出会えるとはラッキーとしか言えない。草地に入ると伏流になってしまっているので、雪田のすぐ下でシェラカップを使って水を汲む。ゴミを濾すために茶漉しネットを持ってきたのが役立つ。
 朝陽が雪を溶かすからかそんなに苦労することもなく2Lタンクは満杯に。500mlのペットボトル2本にも詰め、体内にもカップ2杯分を流し込む。さすがに氷が融けたばかりの水は冷たい!
 本当は雪渓の融水をそのまま飲むのはお腹には良くないのだろう。が、いまはそんなことは言ってられない。
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 9:00 下りかけるとすぐ「加賀室跡」の石垣と平坦地があり、その先に天池。この池の水もきれいで、いざというときは飲料になる。(要煮沸)
ピークを巻くように水平に付けられた登山路は助かる。
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▲四塚山を背景に天池

 9:50 油池で一休み。水は確保したが、水場を確認のため西側へ踏み跡を下ってみる。小さな涸れ沢に沿った踏み跡を5分余りで水場らしい沢に出る。水はチョロチョロと一応流れているが、いつ涸れても不思議ではない。
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▲油池

 さて、市販地図によればここから七倉辻まで2時間半。休憩も含めれば3時間以上は必要だろう。時計を見ればもう10時半だ。これでは山頂のお池巡りはパスだなあ。(@_@;)
 となれば、気が楽になる。夕刻までに小屋へ着けばいい。とはいえ、カメワリ坂、長坂の登りはキツくて長い。(>_<)
 歩いてきたラクダの背中のような尾根を振り返りながら、登ってゆく。
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 12:00 「長坂」の標識柱。まだまだハイマツの間の登りが続く。
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 12:30 やっと平坦になり湿地帯に木道が現われると北竜ヶ馬場。雪渓の融水で登山路は小川状態だ。まもなく四塚山のケルンに到着。油池から約2時間。湿原の花を撮りに室堂方面からやってきた単独者が二人と出会う。
 四塚山の三角点は北西のピークにあるようだが南東のピーク・2530のほうが高い。ピークへの登山路は見当たらなかったのでどちらも素通り。七倉山との鞍部でランチにする。
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 13:30 目の前に聳える七倉山へは通行禁止となっている。登山路は南側を巻く。10分で七倉辻。大きな雪渓が残っている。
大汝山の写真だけ撮って岩間道へ。七倉山への登り口は見当たらない。
小桜平の小屋まで2時間余とあるからすぐだなと思ったら大間違い。清浄ヶ原~見返坂を右手の火の御子峰の奇観を眺めながら下る。
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 15:55 やっとこさで楽々新道との分岐。あと15分、がんばろう。
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 ハクサンコザクラが咲きそろう登山路を下ると右前方に避難小屋が見えてくる。今日は同宿者がいるだろうな、と思って遠目に様子を窺うが、人気(ひとけ)はない。小屋の前の水場はやはり湿地と化して流れはない。昨年よりも涸れている感じ。
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 小さく「こんにちは~」と声をかけて入る。室内は真っ暗。誰もいない。荷を下ろし、三方の雨戸を開けると明るい部屋になる。まだ木の香りが残る真新しい小屋。一昨年に改築されたばかりだ。この小屋からも北の窓から笈ヶ岳~大笠山が近い。
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 夕食はα米の五目御飯。半分だけ食べて残りは朝食にとっておく。塩コンブを熱湯で戻したスープが美味しい。ヘタなインスタントみそ汁よりも美味いかも?

 ≪3日目へ≫
Commented by kitayama-walk at 2012-08-07 13:18
 8/4に室堂から七倉の辻まで歩いてきたのですが、ここで前方に立つ四塚山までピストンしようと思っていました。しかし、この日は釈迦新道を市ノ瀬まで下ることを考えると、30分以上かかると思い、やむなくパスし、その代わり七倉山の山頂に行ってみようとしたのですが、登山道がなく、ヤブこぎしなければならない様子だったので、これもパスしました。その後、釈迦新道を延々と下り、4時間もかかって市ノ瀬にようやく着きました。実に長かったです。別山からのチブリ尾根よりも長いですね。ただ、七倉の辻から湯ノ谷乗越までの間にはお花畑があってよかったです。
Commented by biwaco06 at 2012-08-11 23:55
kitayamaさん~
七倉辻~四塚山は10分くらいでした。ピストンしたら良かったですね。
市ノ瀬から釈迦新道は初めて白山に行ったときに登りましたが、ずっと雨でおまけにシャリバテで、ほうほうの態で室堂へ辿り着きました。今ならとても歩く気になれませんわ。(@_@;)
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by biwaco06 | 2012-08-05 18:45 | 両白・北陸・飛騨 | Comments(2)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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