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鈴鹿

赤坂谷~釈迦岳~ツメカリ谷周回してみました

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あれはいつのことだったんやろ?もう記憶がおぼろげに怪しくなってきた。
いくらなんでもそろそろアップせな、記憶の自動消去で投稿不能になるかも…(><)
そんな強迫観念に取りつかれ眠い眼をこじ開けてキーを打ってるんですが、最後までいけるやろか?
いつもの中途半端な結末やのうて、目標どおり歩き通した記念すべき山行だったんやからしっかり記録しとかな~!(二度とやらんやろうから…)

【鈴鹿】6月27日(日)/赤坂谷~釈迦岳~ツメカリ谷周回

2年前、赤坂谷を詰めて釈迦へ行こうと思って出かけたのに雷さんに怒られてリタイアしてしまった。いつか宿題を果たさんとなあ…と思い続けていた。
お天気と都合がピッタリコンと合って山への道が開かれた。
どこいこ? 
白山も、台高も、木曽駒も…みんな行きたいけど、一番近くにしよっと!
というわけで神崎川に向かう。




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7:30
取水ダムの上の降り口に7時半。もう神戸ナンバーが1台。その上のスペースも準備中のグループの車で埋まっている。
この時期、さすが人気の水遊び場だ。
神戸車の隣りに駐車し準備。
へタレ寸前の沢靴だが、お世話になっている。今日が最後のお勤めになるんかな~?
工事用の黄色いヘル。(こんなの被ってるのはワタシくらい?出会っても関電の鉄塔巡視員と間違えないで下さいね)
階段をトトトトーと下り、途中から左の斜面を下り神崎川の河原へ。
好天続きで水は少ない。(その後の雨続きと大違い!)
10分ほどで大岩が並ぶ赤坂谷出合。
少し先に下っていった3人組は本流を遡っていったのか、赤坂谷を行ったのか…?

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8:00
さすがに朝の水は冷たい。まだ泳ぎたくないので迂回しながら進む。
ヒザくらいまで浸かればたいていの淵は通過できる。
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誰もいない静かな沢。暗いゴルジュに差し込む朝の日差しがまぶしい。

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8:50
大きな淵を持つ滝に到着。ここは、いつもなら泳いで滝の横を登る。
でも今回は泳ぎたくないので左から水際をへつるように回り込む。
腰までの水没で何とか落ち口へ。
この上の滝は左の階段状の岩場をスイスイ。
ここからはもう大きな淵はない。
以前は深かったであろう淵も砂で埋まってしまっている。

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9:40
カシラコ谷分岐を過ぎる。その前にも分岐があり、勘違いしてしまった。
少し行くと赤坂谷名物のナメ滝の連続だ。
思わず写真を撮ってしまい、進行タイムが遅れ気味。
ナメ滝群が終わると水量も減り平坦な流れに。

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10:25
ツメカリ谷へのショートカットの入り口に来た。
ここから左岸に流れ込む支沢に入り尾根を越えてホウノキ谷へ下りればツメカリ谷へ出られる。
でも今日は赤坂谷を釈迦岳まで詰める予定なのでこのまま流れを進む。
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「まあ、ものずきねえ~アンタ…」
サワフタギの白い花がひやかしてくれる。
ナイヤガラ並みのミニ大滝も現れたり…。

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10:55
二俣に。
思い出した!2年前はここから左の沢へ進み、上流で右の尾根に上がり、右の沢から下ってきたんだった。
今回は天気も良いし、貫徹するぞ~!
と、左の沢へ進入。
このあたり周りも平坦なスギの植林帯。水量も数センチでピチャピチャランランの浅瀬歩きだ。
その分、水路も右へ左へクネクネ。地形図を睨んで間違えないように注意。
大きく南に曲がって今度は東。
2年前に間違えた支沢との分岐に出た。本流は北を向いているので間違えて当然かも。
しかしここは左の本流を進むのが正解。すぐ右にカーブして東を向く。

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11:40
おおーっ!滝やー!
こんな源頭部で滝に出合うとは考えてもみなかった。
もう水も途切れがちのゴーロ歩きが続いていたのだから。
いきなり現れたナメ滝と、高さは2mほどとはいえ立派な淵を持った直獏!
だれも来ないこんな山奥にひっそりと、しかししっかりと、位置のエネルギーを溜めた清冽な水に託して下流に伝え続けている。
名前がないのなら付けてあげたいような気にさせる健気な滝ではないか。

12:10
ここから少し上流で左の小尾根に取り付き稜線へ出る。
釈迦岳山頂から北へ下った鞍部の少し上に出た。
鞍部から山頂方向へ登り返した展望場所で昼食。
後は下るだけなのでユックリしましょう~♪
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ジャコ飯とミニ山掛け蕎麦、アワワ付き!
開けた東側も霞んで展望はないが、のんびり昼食は消化も良いのでは?と思う。
しかし、ここまでだれにも出会わない。稜線へ出れば…と思っていたのに。
この時期の鈴鹿は土曜日でもこんなもんなのだろうか?

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13:10
ハルゼミ?の鳴き声に催促されて立ち上がる。
そろそろ行くかな。
直近の木から鳴き声がするので、正体を探す。
なかなか見つからない。やっと見つけたセミを激写する。
どんなセミなんやろ?
真夏に街中で聞くクマゼミやアブラゼミとは違う鳴き声。
ヒグラシやツクツクボウシでもない。ニイニイゼミでもない。
初めての鳴き声だ。

最大ロングで撮った画像はほとんどピンボケだけど、少し特徴がわかる。
羽は透明、頭と胸はグレー、お腹は少しオレンジ色。
なんとなく軟らかそうなカラダ。
鳴き声は…ウ~ン?文字にはしにくいなあ。

道草はいい加減にして先へ進む。
釈迦岳山頂は通過するだけ。下ってすぐ右のハト峰方面へ進む。

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13:55
ピークを一つ越えた後の鞍部からササを分けて左のちいさな尾根に乗り、ツメカリ谷の源頭部へ。
泥壁も難儀なブッシュもなくて歩きやすい。
ゆるい傾斜をトボトボと下る。赤坂谷と違いまったく滝はない。

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15:15
ようやく裏見の滝へ。ツメカリ谷を遡行した場合、この滝までで白滝谷や赤坂谷へ周回する場合が多い。
いわゆる核心部の美味しいとこ食いである。
どこかで山日和さんが、そんな沢行を戒めておられた。
いや、他人の批判でなく自戒としての宣言だったと思うが…。
それに従うワケではないけれど、せっかくだから一度くらい最初から最後まで行ってみたいやんか~!
というのがビワ爺の矜持ってヤツだ。

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裏見の滝のそばにササユリが一輪。滝の精のような可憐な花にドキッとする。
滝をくぐってびしょ濡れになり、下流へ。
すぐホウノキ谷との合流点。そのすぐ下で右岸が大きく崩壊している。谷まで土砂と倒木が被さっている。
谷はこうして年ごとに埋まっていくんだろう。
もうかなり弱ってきた足をかばいながら石を飛んで下る。
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やがてツメカリ谷の名物、スダレ滝へ。
ここは飛び込むのが定番! 
だが観客もいないのにひとりでジャンプしても仕方ない。
というわけで左岸から粛々と巻き下る。
これで濡れずにすむ。

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16:30
ところが…
ここはどないしょー!(><)
せっかくここまで泳がずに来たのに…
上から見るとガケです。
水芯の右側から水面近くまで下りても、あとは泳がないと仕方がない。
ええい!
リュックを下ろして浮かせながら飛び込みます。
まあ、気持ちはいいんですが…
本日、否、今年の初泳ぎでした。

本流に出てからも泳がないと淵が越えられない。
でも日が落ちてきたこともあって寒い~!
もう泳ぎたくない。
ついにガマン限界で右岸の山中に突入する。
あったあった!登山路を発見。
嫌いな高巻き部分もあったものの、寒い水の中よりマシや。

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最後にもう一度河原に出て、取水堰堤のハシゴを登り林道へ帰還。
6時半を回ってしまった。

これで2年越しの宿題は達成!
なんか、その達成感だけのためみたいだけれど、なかなかいいところでした。
源頭部には窯跡や杣人の営みの余韻が感じられ、近江側のしっとりとした鈴鹿が堪能できました。
ああ、それから、ヒル様被害はゼロでした。(^^)/

帰り道、携帯の通じる永源寺から家に電話すると…
「なにやってんの、アホ!」
お怒りのひとこと(><)
あー、また減点や~(泣)

Commented by Chika at 2009-07-09 11:35 x
お疲れのところご苦労さまです~、まってました♪

この時期の鈴鹿って聞くだけでゾーっとしますが、わざわざ、それも沢へ!
ほんと、「まあ、ものずきねえ~」です。
工事用ヘル?被り物の似合わないワタシとShigeoも、何被っても現場のヒトになりまーす(涙
水深にかかわらず、濡れた岩がコワイ・・
フェルト底の沢靴ってほんまに滑りませんか?

>窯跡や杣人の営みの余韻が感じられ
「杣人」の意味、調べてみて初めて知りましたー。
その地の歴史を知ると、歩く楽しみ方も広がりそう。
まだまだ眺望と花と山頂アワワだけがワタシの山の楽しみで、、(^^;

>あー、また減点や~(泣)
頑張って点数かせいで~、またご一緒させてくださいネ(゚∇^*)v
Commented by ひとり部 at 2009-07-09 22:45 x
7時半出発で、帰還が18時半ってことは???
え~11時間って、鈴鹿のコースタイムじゃないですやん。
また外出禁止令出ますよ~♪…えっ、すでに出ているんですか(笑)
Commented by たろー at 2009-07-10 19:10 x
レポ、いつ上がるか待っていました。すごいですねえ。赤坂谷もツメカリ谷も稜線まで上がったことはありますが、周回はしてないです。ヤリマシタネ!ただ、泳ぐのには早かったかも。暑くなったらご一緒しましょうね。

たろー
Commented by biwaco06 at 2009-07-10 23:38
Chikaちゃん~
トップレス?ありがとうさん♪
赤岳、もうスタートしたでしょうか?好天を祈ります。
夏は沢が気持ちいいよ~!〇〇も流れる水の中にはおりませぬ。
なのに…
7月はワケあって山は自粛です。禁足令が解除されるまで体力温存しときます。
Commented by biwaco06 at 2009-07-10 23:43
ひとり部さん~
ロングタイムはヘタリ体力のせいですわ…(泣) 下りに時間をとられすぎました。本流も流されながら下れば早かったんですが、寒うて寒うて…(>_<) ツメカリ谷右岸にあんな登山路があるって知りませんでした。
禁足令…出てるんです!
Commented by biwaco06 at 2009-07-10 23:48
たろーさん~
ツメカリ谷の取り付きがどこかな~と思ってたのですが、地形図で確認してピッタリでした。なだらかですが長い!滝が出てくるのは裏見の滝からですね。あそこまでで遡行を切り上げるわけがよくわかりました。
お達し破りの沢行、誘ってね~♪
Commented by 温泉玉子 at 2009-07-13 22:36 x
沢はさっぱりなのでルートは読めませんがロングコースお疲れ様です。

2年前は天の神の怒り、今回は家に帰って山の神の雷だった様で^^;
禁足令解除は梅雨明けぐらいですか?
Commented by biwaco06 at 2009-07-14 21:30
温玉ちゃん~
お久~!ですね。禁足令はオシオキではないんですが、野暮用が詰まってるんですわ~(><)
赤坂谷とかまだ行ってませんか?フェルト靴(足袋)さえあれば大丈夫です。金糞の深谷より快適と思います。都合が合えば行こう行こうね~♪
Commented by マーファミリー♂ at 2009-07-15 22:35 x
ご無沙汰してま~す。
7月は下界でおとなしくされているみたいですね。
梅雨明けと同時に、山開きでしょうか?
こちらは無事八ヶ岳から帰還しましたが、信州の山のスケールに圧倒された2日間でした。
yagi&shigeさんとも現地で無事会えましたよ。
また一緒に皆でどこの山へ出かけましょう!
Commented by biwaco06 at 2009-07-16 21:02
まーくんパパ~
お久~ですね。八ヶ岳お泊り学校、楽しかったでしょうね~♪
行きたかったよ~!
山が一番元気で美しいときに家でグズグズしてるなんて、情けない…(><)
解禁になったらガシガシ行くぞー!
とは思うけれど、カラダがついてこん…かも(泣)
どっか、つれてってねー。
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by biwaco06 | 2009-07-09 00:47 | 鈴鹿 | Comments(10)

近畿中心の山を歩いた気まぐれなmt.memoryです


by biwaco06
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